玄関・洗面台・寝室は別、でもリビングは一緒。そんな「家庭内週末婚」カップルのための部屋が、「理想の家!」「友人とのルームシェアにも良さそう」とTwitter上で話題になっています。同物件を提供する伊藤忠都市開発に、この部屋や今後の展望について話を聞きました。
話題になっている物件は、お互いに仕事のシフトが違って生活リズムがバラバラだけど、休日は一緒に過ごしたいという“織姫と彦星のようなカップル”向け。夫婦の寝室を分離し、それぞれに専用の玄関、クローゼット、洗面台、寝室、ロフトを用意して、1人の時間を大切にできるようにしました。生活時間帯が違う相手を起こさないように気を遣わずに済むし、リモートワークや趣味の時間も集中できそうです。一方で共有のリビングは広めに設定し、リビングベッドを置くこともできる間取りに。2人で過ごす時間も大切にできます。
同物件は、「理想の新婚部屋」投票企画で、伊藤忠都市開発とゼクシィ編集部が共同で開発したもの。人気投票の結果、4件中2位となり、「七夕カップルの愛ある家庭内週末婚」部屋として、「クレヴィアリグゼ門前仲町」に実装されました。間取りは2LDK(2ロフト付き)で、広さは50.46平方メートル。家賃は26万3000円(管理費1万5000円)です。この部屋に住むことはできるのか、同様の物件はあるのか、広報担当者に話を聞きました。
――こちらの「家庭内週末婚」の部屋は現在、SNSで大きな話題となっています。こちらの物件についての反響、問い合わせなどは増えていますか?
これまでのところ、反響・問い合わせが急に増えたということはございませんが、2月1日よりSUUMOの特集記事内でこの部屋が紹介されましたので、今後反響が増えることを期待しております。なお、限定1戸であるこの部屋は現在契約中ですが、今春に空く予定となりましたので、新たな入居者を募集することになります。
――こちらのお部屋は現在、「クレヴィアリグゼ門前仲町」1室のみのお取り扱いとのことですが、他物件においても実装・新築される予定はありますか?
現在、弊社が事業主で建設中の新築マンションには、同じ間取りの住戸はございません。しかしながら、この間取りはゼクシィ編集部様と時間をかけて共同開発し、「2020年グッドデザイン賞」を受賞しており、期せずしてコロナ時代に対応する間取りとして注目いただいております。そのため、弊社が新たに計画する新築マンションでは、可能な範囲で採用していきたいと考えています。
――今後、このお部屋のようにコロナ禍に対応可能な物件を取り扱われる予定はありますか?
はい。世の中の流れやお客さまのニーズに合わせた住まいづくりを行うべく、商品企画については継続して検討しております。新築賃貸マンションでの具体的な企画につきましては、お伝えできる段階ではございませんので控えさせていただきますが、新築分譲マンションでは、現在、開発中の物件において、リモートワークや趣味の部屋など、さまざまな用途に活用いただける住戸から独立した“離れ”の空間「+HANARE(プラスハナレ)」を企画し、「クレヴィア山吹神楽坂」「クレヴィア小杉御殿町」の2物件で導入しております。詳しくは、「+HANARE(プラスハナレ)」の最上段の動画「暮らし方を発明しよう。」を見ていただくと分かりやすいかと思います。
「家庭内週末婚」部屋の可能性
コロナ以後、家の間取りの関係でリモートワークが難しい、ずっと家族と顔を合わせているので疲れてしまう、といった声も聞こえるようになりました。そんな状況下において、この「家庭内週末婚」の部屋は、お互いの生活パターンに合わせて暮らしていく手段の1つとして注目されたようです。また、利用者はカップルに限らず、さまざまな可能性が考えられる物件でもあります。今後、「世の中の流れやお客さまのニーズに合わせた住まいづくりを行う」という同社が、どのような物件を生みだしていくのか、楽しみに待ちたいと思います。
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