米の非営利動物救助団体「Hope For Paws」が、金網で足が切断された猫を保護。その様子をYouTubeで公開しています。
「金網で足を怪我した猫がいる」と連絡が入り、スタッフは現場に向かいます。連絡者はスタッフが到着する前に猫を捕獲し、怪我をした足に包帯を巻いてキャリーケージの中で保護していました。
スタッフがキャリーケージに手を入れると、猫は少し不安そうな目をしたものの怒ることはなく、頭をなでるスタッフの手をすんなりと受け入れてくれました。猫はゴロゴロ音を出しているのですが、スタッフいわく「ゴロゴロ音は幸せだからではなく、けがの激痛に耐え、自身を落ち着かせるために発している」とのこと。今どれほどの恐怖と痛みを感じているのだろうかと、猫の心境を考えると胸が苦しくなります。しかし猫はスタッフを信頼したのか、キャリーケージからバッグへ移動させるときも大人しく身をゆだねており、一度も鳴きませんでした。
動物病院に到着すると、巻かれていた包帯が取られ、血に染まった前足があらわに(モザイク処理されていますが、閲覧注意です)。金網で足の半分が切断されていたようです。残った足も残念ながら手術で切断することになりました。「こんなに痛々しいけがに耐えていたなんて……」「それなのに人間を信頼して大人しくしてくれていたのか」と思うと、そのけなげな姿に涙がこぼれます。
猫は「Posey(ポージー)」と名付けられました。術後の回復は順調で、すぐに一緒に暮らす新しい家族も見つかりました。新しい家では先住猫と仲良く遊んだり、グルーミングしてもらったり、とっても幸せそうな姿を見せています。もう二度とポージーが痛い思いをしませんように、幸せな暮らしを過ごせるように……そんな風に祈りたくなる、穏やかな表情を見せてくれています。
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