九州から関東で本格的に花粉飛散中
九州から関東では本格的にスギ花粉が飛散しており、特に九州や四国ではピークに突入しています。きょう20日は九州から関東は広く晴れて、春本番の暖かさに。花粉の飛びやすい状況となっています。花粉症の方は万全な対策が必要です。そこで外出時と帰宅後の花粉対策をまとめました。
外出時の対策
花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。
1:マスク
新型コロナウィルスの感染予防として使用している方が多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。
2:メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。
3:一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。
帰宅後の対策
外出から帰ってきたら、うがいをしましょう。また、洗顔をして花粉を落とすとよいでしょう。髪の毛にも花粉が付着するのでしっかりとシャンプーをするのも効果的です。
なお、花粉飛散シーズンに窓を全開にして換気すると大量の花粉が室内に流入します。花粉のピーク時に1時間の換気をしたところ、3LDKのマンション一戸で、およそ1000万個もの花粉が屋内に流入したとの実験結果もあります。新型コロナウイルス感染予防のため、換気をする機会が多いかと思いますが、窓を開ける幅を10センチ程度にして、レースのカーテンをすることで、部屋の中に入ってくる花粉の数を、全開にした時と比べておよそ4分の1に減らすことができるという実験結果もあります。なるべく換気しながら花粉を防ぎましょう。
床やカーテンなどに花粉が多数付着している可能性がありますので、こまめに掃除をし、カーテンは定期的に洗濯をするとよいでしょう。
Copyright (C) 日本気象協会 All Rights Reserved.
関連記事
- 2021年春のスギ花粉シーズンは早いところで2月上旬から 飛散量は「昨年比で多く」「例年比で少ない」地域が多い見込み
1月のうちから準備を。 - マスクの付け方、間違ってない? “あごマスク”風のジョークデザインマスクが発売
間違ってそうで間違ってないマスク。 - 米CDC「コロナ感染拡大を抑えよう!」 マトリックスやジョーカーなど映画の名シーンでマスク着用を呼びかけ
どんな悪役もしっかりマスクしてます。 - 口元の笑顔がよく見えるイタリア製マスク「CLIU」 高機能かつスタイリッシュでかっこいい
スマートなデザインのマスク登場。 - 「花粉を水に変えるマスク」に根拠なし 消費者庁が課徴金857万円の納付を命令
合理的な根拠を示す資料は提出されず。