買うつもりのなかった机を買った、その決め手は“怪異”? 大きな机とおじさんをつなげた「不思議な出来事」描いた漫画(1/2 ページ)
日本でも「母艦」「処女航海」「姉妹船」などありますね。
船名に女性の名前を付ける、英語では船を指して「she」と呼ぶなど、世界的に見て船は古来から女性として見られ、扱われ、呼ばれ続けてきました。その理由には諸説あるのですが、どうにも決定的な言説は見つかっていないそうで、「さまざまに説はあるものの、古くから続いている習慣としか言いようがない」とのことです。
今回ご紹介する作品では、この「船は女性である」という説をもとに、船に宿るモノも女性であると信じたくなりそうな……実に不思議な体験談が紡がれています。
ある人から聞いたお話。その人の親戚のおじさんは、とても大きくて立派な座敷机を持っていました。さて、このおじさんがその机を買うに至ったきっかけは、実に不思議な出来事にあったのだそうです。
その座敷机は、街で見かけた店先に置いてありました。その机はとても出来がよく、値札には「セール品 古木リメイク」と書かれています。「古木か、何で作られたのかな」と思いつつ、なんとなく眺めていたおじさんでしたが……唐突に「お船の底だったのよ」と、その疑問に答える女性の声が聞こえたのです。
驚き振り向いたおじさんでしたが、そこには誰もいませんでした。思わずお店へ入り話を聞いてみたところ、その机は本当に「木船をリメイクして作られたもの」だったのです。
それを聞いたおじさんは「船は女性だとよく聞く。それに不思議な体験だったが、不気味な感じはなかった」と考えます。そして近く大きな机を使う予定を思い出し、おじさんはその場で机の購入を決めたのでした。
おじさんは「どうして自分に声を掛けたのだろう、まだ人間と一緒に働きたかったのかな」と、あの不思議な声を思い返します。かくしておじさんの家にやってきた、座敷机に生まれ変わった木舟は、今でも家族の団らんの中心で愛されているそうです。
作者は漫画家のみつつぐ(@mitutugu)さん。ガンダム情報公式ポータルサイト「GUNDAM.INFO」で「週刊ガンダムニュース」を連載中です。また、本作品のような「人から聞いた不思議な話を漫画にしてみた」をまとめた書籍『いつもきみのそばに 動物たちが残した25個の不思議なメッセージ』が2月26日に発売予定です。
作品提供:みつつぐ(@mitutugu)さん
たけしな竜美(@t23_tksn)
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