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大トロにウニ、エビ、イクラ……豪華なネタ尽くしの写真がどれもおいしそう! でもこのおすし全部、削った天然石なんです。食べたら歯が欠けてしまう!
美大生の「はま(@ha_ma_73)」さんが、1年以上かけてコツコツと作り上げた卒業制作。着色料は使わずに、細かい柄や血合いは粉状にした石で作るなど、天然石の持つ色味だけでネタが表現されています。
写真をよく見ると、人体の一部らしき不穏なネタもありますが、これはフードロスをテーマにした問題提起。廃棄される食べ物も、もともとは命のある存在であり、捨てる側も同じく「食べられる存在」に成り代わるのではないか? といった思いを込めたそうです。
詳細を聞いたところ、一番苦労したのは、すしになりそうな素材の収集。ネタには大学にある石や、石材所で廃棄された石などを使い、シャリは大理石の板を購入して加工したそうです。特に甲殻類と軍艦巻き、カキがお気に入りなのだとか。
作品はTwitterなどで広く拡散され、「石と分かっていてもおいしそう」「美しさと問題意識の取り合わせがすばらしい」などと好評。国立新美術館(東京都港区六本木)で2月27日まで開催される、「令和2年度第44回 東京五美術大学 連合卒業・修了制作展」で現物が鑑賞できます。
画像提供:はま(@ha_ma_73)さん
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