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『闇金ウシジマくん』の真鍋昌平さんが描く新作漫画『九条の大罪』1巻(小学館、税別591円)が2月26日に発売されました。厄介な案件ばかりを引き受ける弁護士を描いた物語です。
主人公の九条間人(たいざ)はビルの屋上でテント生活をしているバツイチの偏屈な弁護士。顧客は半グレ、ヤクザ、前科持ちなどが主で、ネットでは悪徳弁護士とたたかれています。
「いい弁護士は性格が悪い」。作中でそう言われているように、九条は腕はいいようですが性格は難あり。飲酒運転でひき逃げした半グレの弁護を引き受けたときには、「被害者は死んでたほうがいい」「被害者の供述あると厄介だ」とギョッとするような発言。証拠の隠滅の指示までします。
一見すると世間の評判通りの悪徳弁護士に見える九条ですが、あくどく金もうけをしているわけではなく、金にならない弁護も引き受け、時には元上司の悪徳弁護士に立ち向かうことも。
「思想信条がないのが弁護士」「道徳上許しがたいことをしても依頼者を擁護するのが弁護士の使命」「依頼人を貴賤や善悪で選別しない」――作中の九条の言葉からは彼なりの“筋”が見えてきます。何が彼をそう駆り立てるのか、タイトルにある「大罪」とは……クセの強い脇役たちやアングラな雰囲気と相まって、引き込まれていく物語です。
(C)真鍋昌平/小学館
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