「バンライフ」をご存じでしょうか。“人生を豊かにする”を目的に、自分の衣食住に必要なものだけをクルマに積んで、クルマを働く、遊ぶ、移動する、暮らすの拠点とする楽しみ方、暮らし方のことです。
2020年10月より神奈川県・三浦半島を舞台に「バンライフ聖地化プロジェクト」が行われています。京急電鉄とキャンピングカーや車中泊仕様車のカーシェアなどバンライフプラットフォーム事業を展開するCarstayが共同で展開しています。
なぜ三浦半島でバンライフ?
三浦半島は、海あり自然あり、鎌倉時代の史跡などの観光スポットがあり、三崎まぐろや三浦野菜といった魅力的な食文化もある地域資源が豊富な観光エリア。京急のまぐろ食事券付きお得乗車券「みさきまぐろきっぷ」なども人気です(関連記事)。
しかし半島西側や相模湾側、中央部への交通アクセスは自家用車でなければ少し不便なこと、また首都圏からほどよく近いことから宿泊客が少ない課題を抱えていたそうです。
そこで、自由な「移動」と「滞在」の手段をまとめてカバーすべく、キャンピングカーシェアや車中泊スポット検索サービスの「Carstay」と、首都圏〜三浦半島を結ぶ京急電鉄が手を結びました。
首都圏からは鉄道で、滞在地ではキャンピングカーで。いつでもどこでも働きながら休暇も取る「ワーケーション」の実践や認知度の向上、三浦半島全域を自在に網羅できる新たな旅行スタイルの提案とともに、半島全体への経済波及を図るのが狙いです。
京急の車中泊スポットを利用できる「キャンピングカーで過ごすワーケーションプラン」が3月1日開始
2021年3月1日から、キャンペーン第3弾として、車内にデスクや電源、無線通信環境などのワークスペースを備えたキャンピングカー「動くオフィス・モビゴン」と、観音崎、油壺、城ヶ島の各車中泊スポット利用+宿泊施設の温泉や飲食店などを割引価格で利用できる特典を組み合わせた「キャンピングカーで過ごすワーケーションプラン」が始まりました。
モビゴンのレンタル価格は1泊2日24時間で1万3600円から。車中泊スポットのRVステーション京急油壺観潮荘は1泊5000円から。1泊2日の行程で、1日目(例えば金曜日)は現地でキャンピングカーを借り受けて車内で仕事をし、仕事後は温泉、食事を楽しんでキャンピングカーにて就寝。2日目(土曜日)は朝から車両返却時間まで自由に観光といった滞在ができます。
車両は軽バンタイプのお手軽車中泊仕様車(24時間5000円から)や、キャブコンタイプの本格キャンピングカー「クレソンボヤージュ」(24時間3万円から)などもラインアップします。
現地までの移動は京急で、キャンピングカーはレンタル/カーシェアで、車中泊は京急運営の各車中泊スポットで。ほとんど身構えずにいい環境の中で仕事し、仕事を終えたらすぐそのまま家族と休暇モードへ。「はじめてのワーケーション」を実践しやすそうです。
(少年B)
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