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バーでナンパしてきた不思議な男の正体とは? 切なくも美しい漫画に「近未来的なのに懐かしい」「深淵をのぞくような物語」の声(1/2 ページ)

この選択が正しかったのか間違っていたのか……。それは誰にも分かりません。

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 悲しい前世の夢を見る女が、バーで不思議な男にナンパされる――。そんな漫画がTwitter上で話題になっています。ただのナンパかと思いきや、その背後には切なくも優しい物語があるようで……?


夜明けのコギト

 舞台は西暦2045年。女が一人、バーで佇んでいます。女はバーの常連であると言いますが、常連の男たちは、なぜか彼女を知らない様子。女は「群れからはぐれた狼だった前世の夢を見る」のだと話し、一人になりたいと言います。


夜明けのコギト

 そんな女に興味を抱いたのか、不思議な雰囲気の男が声をかけました。男は女に酒をおごると、「前世に興味があるのかい?」と尋ねます。女は、「それで声を掛けてくるなんてずいぶん自信家ね」と返します。

 男は「鈍いだけだよ」と否定しますが、うっかり酒をこぼして服を汚してしまいました。これには女も苦笑い。男は端正な容姿をしていますが、少し抜けていて憎めない性格のようです。


夜明けのコギト

 男は女の話に真摯(しんし)に耳を傾けた後、前世と生まれ変わりについての俗説を話します。「ずいぶんお詳しいのね。歴史学の先生かしら?」と聞かれた男は、「似たようなものさ。世捨て人のような暮らしだよ」言います。男はおちゃめなようで、どこか謎めいた雰囲気を持っています。


夜明けのコギト

 一方の女は、近くの企業に勤めていたものの、今日が最後の出社日でした。「それなりの蓄えもできたし、東京を離れるの」と話すと、男は「うらやましい話だ。僕もついて行こうかな」と相づちを打ちます。「風にあたりたい」という女の一声で、二人はバーを後にしました。


夜明けのコギト

 二人がバーを出たところで、舞台は一転。謎のラボの場面に切り替わり、女と男が実は「ある形」で出会っていたことが明かされます。――“夜明け”の描写が印象的な結末は、ぜひ漫画本編で確かめてみてください。

 この漫画にネット上では、「近未来的な話なのに、懐かしい」「深淵をのぞくような物語で、見事なプロローグ」「映画を見た様な感覚」「切なく、夜の空気と湿度を感じるすてきなお話でした」といった声が寄せられていました。

 漫画「夜明けのコギト」を公開したのは、漫画家の山崎ハルタさん(@harutan044)。この作品は共作で、作画担当は山崎さん、原作は清瀬順さん(@Jun_Kiyose)です。山崎さんはこの他に、『うちの上司は見た目がいい』(KADOKAWA刊)などの作品を手掛けています。

作品提供:山崎ハルタさん(@harutan044


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