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“わたしの青春”だった、たった一人の友達―― 大人っぽい友達に憧れた思い出漫画に「懐かしい気持ちになる」(1/2 ページ)

青春時代を思い出すという反響が。

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 中学のころ、ちょっと不良っぽくて大人びた同級生にあこがれた――そんな思い出を描いた漫画「レイコ」が、懐かしい気持ちを呼び起こすと好評です。


憧れの友達、レイコ

 作者のざくざくろ(@timtimtooo)さんが自身の体験を元に、一部創作を加えた漫画。ざくさんは中学一年生のころ、同級生の礼子と友達になります。ずっと1人だったざくさんと、彼女以外とは話さない礼子。茶髪にピアスで不良っぽい礼子はざくさんとは全く違うタイプですが、2人とも内弁慶で外地蔵という共通点がありました。

 好きな男子は同級生じゃなくて先輩、授業は聞いたことがなく、母親の付き添いなしで服を買う。そんな礼子はざくさんにとっては「大人」。彼女への憧れから、ざくさんはマネをして先輩を好きになり、授業を聞かず低い点数を取るようになります。マネをするたびに憧れは強くなり、「礼子ちゃんになりたいかもしれん」という思いも。


授業を聞いたことがない礼子が「かっこいい」とマネをするように

恋バナという共通の話題のためだけに適当な相手を好きになり……

 あるときざくさんは、礼子がいつもまとっていた「お香のようなにおい」が、「何日も洗っていない服のにおい」だと気付きます。母子家庭のため自分で家事をしなければならない礼子は、服を毎日洗うのが難しいのだと悟ったざくさん。「憧れの人にもできないことがあった」。その事実に幻滅するどころか、逆に礼子はより身近な存在になったようです。

 礼子とずっと友達でいたいという思いはかなわず、彼女は家庭の事情から転校してしまいます。彼女のいない学校はつまらないと、ざくさんは学校に行かなくなり――。


 不良っぽい子や悪ぶった振る舞いをする子が大人に見え、憧れたりマネをしたり。そんな経験をしたことのある人もいるのではないでしょうか。実体験をもとにしているだけあって、漫画からはそんな心理がリアルに伝わってきます。憧れの友達にもできないことがあると知ったときの表情、想像の中で礼子に成り代わるさまなど、生々しい描写が記憶に残る“あの頃”を刺激するようです。読者からも「懐かしい匂いのするお話」「なんとも懐かしい気持ちになる」と、学生時代を思い出したという感想が寄せられています。

作品提供:ざくざくろ(@timtimtooo)さん

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