改造でゲーミングPCに転生した10年前のThinkPadに感嘆の声 「もはや自分がノートPCだったことを忘れてそう」(1/2 ページ)
挑戦するほうもすごいし、改造に耐えるThinkPadの拡張性もすごい。
10年前のノートPCを大幅に改造して作ったゲーミングPCが、「もはやノートじゃない」と感嘆の声を呼んでいます。
作ったのはYouTuberのゆっくりでぃすこ(@yukkuri_disco/YouTubeチャンネル)さん。ジャンク品のThinkPad(T420)から大胆にも液晶部分をもぎ取り、ディスプレイやグラフィックボード(グラボ)を外付けするなどして、新作ゲーム「Valheim」が動くレベルに仕上げました。こうなるともうノートPCというか、キーボード&タッチパッド一体型PC。
ゆっくりでぃすこさんは製作過程を公開しており、送料込み2000円で購入したT420の開封時点から紹介しています。安すぎるだけあってそのジャンクっぷりはものすごく、天板が割れているうえに、大量の砂ぼこりが付着。ダメージは内部まで達しており、液晶画面は使い物になりませんでした。
幸いメイン基板が生きている可能性は見えたので、修理&改造を実施することに。ノートPCとして生き返らせるか、液晶を捨ててデスクトップ化するか視聴者に問うたところ後者が選ばれました。
メーカーのレノボがメンテナンスマニュアルを公開してくれていたこともあり、分解作業は無事に進行。基板を掃除しCPUのグリスを塗り直すなど入念に手を入れたかいあって、T420はWindows 10を起動できる状態までリカバリーできました。
復旧だけに飽き足らず、「ゲーミング」レベルの性能を目指してさらに改造。CPUを2コアのCore i5 2520Mから4コアのCore i7 2670QMへ、メインメモリを元の2GB+4GBから8GB×2へ交換。ストレージもmSATA規格のSSDにしています。
CPU内蔵の描画能力ではゲーム用途にはパワー不足のため、グラボも外部接続。エクスプレスカードスロットをPCIe x1に変換できる機器を利用しました。ただ、これが困ったことに接続するグラボを選ぶ品で、相性の合うグラボの検討やら設定変更やら、3日間の試行錯誤を経てようやく正常動作にこぎ着けたといいます。
動作確認も成功し、廃棄寸前のThinkPadは、ゲームもこなせるデスクトップに再生されました。総費用は2万9755円(手持ちパーツなどの流用分は含まず)。ロマンあふれる改造に、Twitterでは「かっこいい」「マネしたい」「テセウスのノーパソ」など、多くの賛辞が寄せられています。
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