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印刷会社で働く元ヤンが悪戦苦闘! 印刷のあれやこれやが分かる漫画『刷ったもんだ!』(1/2 ページ)

同人グッズとしての「穴あきうちわ」なんかも作ってます。

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 かつて「西中の白虎」と恐れられた元ヤンが、同人誌や行政ポスター等々を手掛ける印刷会社で働くマンガ『刷ったもんだ!』(染谷みのる/講談社)。主人公の悪戦苦闘ぶりに、印刷会社の人ってこんなに細かいところまで見てくれていたのかと驚かされることしきりです。


刷ったもんだ
純と不純が交錯する世界

 「入稿データの確認は紙を重ねてパタパタすると見やすい」など、知らなくても生きていけるけど、知っていたら得した気分になれる印刷業界の「あるある」がちりばめられた本作。主人公の真白悠(ましろ・ゆう)は、先輩や熟練の職人たちにもまれながら「企画デザイン課」の社員として成長していきます。中学時代にヤンキーだったという過去は、隠しつつも。


刷ったもんだ
いつか役に立ちそうな知識

 悠が入社したのは、学校の卒業アルバムから同人誌まで幅広く扱う中小規模の印刷会社。彼女はここでデザインやデータ作成を担う「企画デザイン課」に所属しています。

 リッチブラック、特色、カンプ、ヤレ紙、ヒッキーといった印刷業界ではおなじみの用語(←いくつ分かりますか?)が飛び交う部内。メタルブックマーカー、アッセンブリ(コミケなどで頒布されるグッズの袋詰め)といった同人誌業界ならではの言葉まで登場します。


刷ったもんだ
ふいに「素」が出てしまう悠

 悠は持ち前の強気な性格から、ついつい仕事を1人で背負いがち。時には鋭いまなざしで「ガン」をつけてしまうため、意図せず周りの人たちを恐れさせることもあります。同じ課には、机の上に置いた書類が斜めになっていることすら許せないマジメな黒瀬さんや、絶対に定時で帰ろうとする「定時の守護神」青井さんなどクセの強い人たちばかり。ここで彼女は、うまく溶け込めるのでしょうか。

 一方で、プライベートではある漫画家のファンでもある悠は、ファンのオフ会や同人誌即売会へも足を運びます。SNSでつながっている「こしあん」さんとの親交も気になるところです。

 そうしたストーリの随所で語られる印刷マメ知識の数々。同人誌を印刷してもらったり、グッズを作ってもらったことがあるという人も、「こんなに丁寧に仕事をやってくれていたのか」と驚くことも多いはず。

 今回は『モーニング』で連載中の、同作第1話を出張掲載。単行本最新第3巻は3月23日発売されたばかりです。



『刷ったもんだ!』第1話


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