東京五輪内定の空手・植草歩、師範のパワハラ告発 竹刀で左目を突かれるなど危険な指導も「謝罪の言葉は無く」(1/2 ページ)
精神的・肉体的なパワーハラスメントを告発しています。
7月から開催予定の東京オリンピックに内定している空手女子組手の植草歩選手が3月28日にブログを更新。香川政夫強化委員長からのパワーハラスメントや暴力的な指導があったことを訴えました。
植草選手は、帝京大学空手道部に所属していた2011年から香川氏の指導を受けており、2020年9月ごろから「練習環境のこと、大学院進学のこと、その他プライベートや自活の為の仕事のことなどで、自立心・自尊心を傷つけられたり、大声で怒鳴られたりすること」が多くなったとのこと。12月ごろからは精神的苦痛で練習に参加できないこともあったため全空連に相談していましたが、解決には至らなかったとしています。
また12月からは、竹刀を突きや蹴りに見立てた稽古(けいこ)が行われ、2021年1月には香川氏に左目を突かれて負傷したこともあったといいます。植草選手は「左眼球打撲傷」と診断されたそうですが、「その後も、師範からは、怪我への心配や、当然の事ながら謝罪の言葉は無く」と誠意ある対応がなされなかったことを明かしています。
さらに2月には、練習中の肉離れでドクターストップがかかり、練習を休んでいたことに香川氏が難色を示し、3月8日に始まるオリンピック強化合宿への参加を認めてもらえなかったとも。担当コーチを通して、香川氏からの「2週間もろくに練習していないやつが合宿に来たら他の選手の目障りや」という言葉が伝えられたとのことです。
2021年3月12日に「日本オリンピック委員会」(JOC)の「通報・相談窓口」に香川氏からのパワハラを相談したという植草選手。15日には全空連の役員にも話す機会が設けられたため、31日に全空連の倫理委員会が開催することになったのではないか、とつづっています。
告発に至るまでに、植草選手は「私はこれから空手界で生きていく場所を失ってしまうのではないか、さらに、東京オリンピックに向けた準備も十分にできなくなってしまうのではないか」と悩んできたことを告白。しかし報道されたことで周囲の人々が知ることとなり、「ここで私が、様々な恐怖の為、声を上げることを我慢してしまえば、これまで、解決の為にお力添え下さいましたコーチや先生方、支えてくれた仲間にも申し訳なく、また、このままの状態が続くことは、オリンピック選手としても、望ましいことではない」と思ったことから、真実を伝えることにしたと伝えています。
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