タスク管理ツール「Trello」で複数企業が個人情報を誤って“公開”か 運営元「漏洩を止めるためサポートに尽力」
「問題が発生しているボードのプライバシー設定を確認するなど、ユーザーが意図しない情報の漏洩を止めるため、ユーザーのサポートに尽力しております」と運営元。
タスク管理ツール「Trello」を、一部の企業が「公開設定」で利用していることから、社内情報や個人情報がネット上に公開されてしまっていると指摘されています。
Trelloは、豪アトラシアンが提供するタスク管理ツール。タスクをカードに見立てて、ボードに貼り付ける「カンバン方式」が特徴です。
4月6日ごろから、同ツールを公開設定で利用している企業があり、ボードの内容などがネット上で見られる状態になっているとの指摘が相次ぎました。社内情報や、就活生の個人情報、運転免許証の画像なども公開され、ネットで検索できてしまうと報告されていました。現在は利用者が問題を把握し、設定を非公開に変更しつつあるようです。
編集部がアトラシアンに問い合わせたところ、「現在Trelloの一部ユーザーがボードの公開範囲を『公開』に設定したことに起因して、ボード内の情報がインターネット上に公開されている事象が発生しております」とコメント。対応については、「問題が発生しているボードのプライバシー設定を確認するなど、ユーザーが意図しない情報の漏洩を止めるため、ユーザーのサポートに尽力しております」と述べています。
同社は公開範囲の設定について、「Trelloの初期設定ではボードは非公開になっており、ユーザーの任意で公開範囲を選択することが可能です。Trelloには、ユーザーの意図しない公開ボードの作成を回避するため、ユーザーがボードの公開設定をする際、ユーザーの意図を確認する仕組みが搭載されています」と説明しています。
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