advertisement
トランジスタを1738個はんだ付けしてようやくCPUが完成する「地獄のキット」を紹介した投稿が、CPUの仕組みを理解するための修行のようで衝撃的です。
リニア・テック(@linear_tec)代表の別府伸耕(べっぷのぶやす)さんが設計と開発を手掛けたCPU組み立てキット。CQ出版社が発行する雑誌『トランジスタ技術』の2020年5月号での特集「大解剖!CPUはこうやって動いている」の付録として設計されたもので、工場での大仕事に携わった気分を体験できそうです。
別府さんが試作した際には、完成までに7日間かかりました。他の仕事を何もしない場合の製作日数なので、空き時間や週末を狙って組み立てる場合はさらに長い期間がかかりそうです。
現在はキット単体での販売もしており、通販サイトには製作手順書や全回路図が資料として公開中。資料の圧倒的なボリュームから、CPUについて徹底的に学べる内容であることがうかがえます。販売価格は5万5000円で、20日16時時点での在庫は7個。購入者からは「人生の一課題(?)として、取り組みますので、長い目で見ていただければ」と報告も寄せられていて、一大決心で購入に踏み切った雰囲気が伝わってきます。
付属のロボットパーツを組み合わせると「走り回るCPU」となり、別府さんが公開した完成品の映像では、CPUが動き回る様子が見られます。Twitterでは「スター・ウォーズ」シリーズのR2-D2を連想する声も多く、SF作品で描かれる未来な世界に浸れそうです。
動画提供:リニア・テック別府伸耕(@linear_tec)さん
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 中国の深センにオープンした80年代×近未来な複合レストランがカッコイイ! 新しさと昔懐かしさが融合
レトロなゲーム機も設置。 - コクヨが正確な1mmを測れる「本当の定規」全国発売 メモリの境界を“面と面の間”で計測
発想の転換から生まれた定規。 - 身近な「あるもの」で作ったオルガンが意外とステキな音色 訴えかけてくるような「かすれ感」にうっとり
個性が豊かな創作楽器。 - キンキンに冷えていそうだ… サランラップの秘めたる力を引き出した撮影ワザがすごい
自宅でかっこいい写真を撮影。 - 開発期間はおよそ3年 ソースの絡みやすさにこだわった新形状パスタが発明される
すべり台のような不思議な形。