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第1次南極観測隊(1956年出発)と共に南極に渡った猫「たけし」の記録が、国立極地研究所のアーカイブ室で公開されています。
たけしは観測隊が出発する直前に託された猫で、「雄の三毛猫は珍しくて縁起がいい」ということから、航海の安全を願って宗谷に乗せられました。
「たけし」という名前は永田武隊長の名前をもらったもの。犬ぞりを引くことや研究の対象になることはなかったので、残されている記録はわずかだそうです。
公開されている写真の中には、子犬たちを引き連れたたくましいたけしの姿が。仕事をする人の隣に座ったり、雪の上で過ごしたり、南極の生活に溶け込んでいる様子が伝わってきます。
越冬を終えたたけしは観測隊と共に日本に向かいます。お手製の救命胴衣を着て宗谷の甲板をパトロールしたり、あお向けになって昼寝をしたり、猫らしい姿も披露しています(甲板は普段はネットが張ってあるそうです)。
日本に帰ったあとは隊員の家族として迎えられたというたけし。記録によると一週間ほどで姿を消してしまったそうですが、どこかにたけしの子孫を残しているかもしれませんね。
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