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第1回 なぜワーケーション生活を始めたの? 何が楽しいの?ワーケーション生活の達人夫婦に聞く「ワーケーションのはじめかた」(1/3 ページ)

1年の半分以上ワーケーションを実践する達人に、ワーケーションの「楽しいこと」と「ホントにできるの?」を直撃! 気になる疑問やホントのところをひもといていきましょう。

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 感染症の流行により、わたしたちの「働き方」が大きく変わりました。

 これまであたり前だった「通勤して、オフィスで働き、帰宅する」から、「通勤なしに、在宅勤務する」に変わった人が増え、会社としても社員がどこでも働けるように体制を整える「テレワーク」の環境が急速に普及しました。

夫婦で1年の半分以上ワーケーション生活をしているくぼたびさん
ご夫婦で1年の半分以上「ワーケーション生活/バンライフ」を実践するくぼたびさん(2021年4月現在、感染症流行のためワーケーション生活はお休み中)

 通勤せずとも「どこでも働ける」。どこでも働けるならば「観光地・休暇先」でも働ける。観光地で仕事をし、仕事を終えたら即休暇モードへ──。そんな、これまで日本ではあまり考えられなかった働き方も実践しやすくなりました。

 これをワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語による働き方「ワーケーション」といいます。ワーケーションは2020年の新語・流行語大賞に「テレワーク」とともにノミネートされ(関連記事)、関連企業や観光地、自治体もその需要の高まりに応じて取り組みやサービスを拡充してきています。

 でも「本当に仕事ができるのだろうか」「仕事と遊びは切り分けたい、遊ぶなら本気で遊びたい」「これは一部の人だけができる夢物語で、自分には関係ない」……と斜に構えて思っている人も多いかもしれません。

 ワーケーション、わたしたちも本当にできるのでしょうか。どうすればできるのでしょうか。

 そこで、既に1年の半分以上ワーケーション生活を実践している「ワーケーション生活/バンライフの達人」くぼたびさんご夫婦を直撃。ワーケーションには、どんな価値があるのか、何が必要なのか。そんなオフィスワーカーが感じる疑問をひもとき、実践してみたくなるポイントを探っていきましょう。

 初回は、皆さんが気になる「どんなお仕事なの?」「なぜワーケーション生活を始めたの?」についてです。

ワーケーションは、仕事を普通にこなしながら「小さな旅行」を毎日繰り返しているイメージ

―― 早速なのですが、お二人はどんなお仕事をされているんですか?

 二人ともフリーランスで、妻のまなみはビジネス系や旅行系の取材、SEOのライターと編集者を、夫のゆうきはエンジニアでサイト制作や広告運用代行とSEOライターをやっています。

 PCがあれば仕事ができるので、場所を選ばずに働けます。

―― 顧客との打ち合わせや取材などはどうしているのですか?

 旅行系の取材はそれこそ、ワーケーションを兼ねて旅先で行うことが多くあります。ビジネス系の取材は以前から基本的にリモートにしてもらっていて、感染症の流行で取材対象者でもその意向が加速したので、場所の制限がなくなりました。

 もちろん都内での仕事や対面の取材もあるので、予定に応じて柔軟に、最低でも月に1回は自宅に戻っています。「ずっとワーケーションをし続けるのではない」んですよ。2〜3週間のワーケーションを繰り返すような感じです。

 家にいるのは月に1〜2週間なので、1年の半分以上を旅先のホテルや車中泊で過ごしていたことになりますね。

釣りバカ日誌14のロケ地になった四万十川の勝間沈下橋
釣りバカ日誌14のロケ地になった四万十川の勝間沈下橋

―― そうなんですね! 長期間旅先を転々とする生活なのかと誤解をしていました。お二人は比較的柔軟に時間を取れるフリーランスではありますが、昨今、テレワーク/在宅作業が認められ、あたり前になった会社員/オフィスワーカーもそれほどかけ離れてはいないといえそうですね

 はい。「仕事を普通に」こなしながら、小さな旅行を繰り返している感じです。

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