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コールマン、自社製品を炎上させる!? キャンプ用品の正しい使い方を周知する映像を制作

気をつけよう。

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 キャンプ用品を販売するコールマン ジャパンは、ガスカートリッジから火柱があがる映像を公開しました。間違った使い方が原因です。

 自社商品の正しい使い方を周知することが目的です。工業製品の安全に関わる情報の収集を行う独立行政法人NITE(ナイト・製品評価技術基盤機構)との協業で行われました。

火柱が上がるガスバーナー 使い方を誤ると危険です

ガスカートリッジは使用前に点検を

 バーナー、ランタン、トーチなどに使われるガスカートリッジは、機器の一部劣化などによりガス漏れを起こすことがあります。そのまま使用を続けると、火事を起こす可能性があります。

 Oリングを外しガス漏れが発生した状態でシングルガスバーナーを使用し続けたときの実験映像が公開されています。一瞬ではありますが、バーナーの3倍ほどの高さまで炎があがっています。

「カートリッジガスこんろから漏れたガスに引火」の実験映像

 事故を防ぐために大事なことは、使う前の点検です。Oリングや接続部に傷や変形がないか、接続時にシューという音や匂いがないかを確認しましょう。長期間使用しておらず不安、商品の異常(ガス漏れ・Oリングの破損等)が見られる場合は、コールマンカスタマーサービスに問い合わせてください。

ガスカートリッジの点検方法 Oリングや接続部に異常がないか確認しましょう

テント内で燃焼器具を使わない

 燃焼式のコンロやランタンなどを換気が不十分な場所で使うと、一酸化炭素中毒になるおそれがあります。最悪、死亡事故に至ることも。「雨が降ってきたからテント内で料理をしよう」「寒くなってきたからテント内で暖をとろう」といった行為は非常に危険です。

 どのくらい一酸化炭素が増えるのか、実験映像が公開されています。2ルームサイズのテントの中でたき火を行ったところ、およそ9分で一酸化炭素の濃度が危険な値(200ppm)に達しました。

テント内で燃焼器具を使った際の一酸化炭素濃度測定
テント内で燃焼した様子 テント内で燃焼器具を使う実験風景

 まずはテント内で使わないことが重要です。また、テントの外で使用していても風向きなどの条件次第でテント内に燃焼した空気が滞留することがあります。異臭がしたり、少しでも気分が悪くなった場合は直ちに換気を行ってください。


 そのほか「ゴトクからはみ出るほど大きな鍋はLPガスタイプのバーナーでは使用しない」「指定された燃料を使う」「保管方法、廃棄方法をきちんと確認する」との注意を呼びかけています。いずれも取扱説明書を読んでいれば防げる事故といえるでしょう。

大きな鍋を使った例 大きな鍋を使うと、ガスカートリッジが破裂するおそれがあります

ガスカートリッジの燃料表示 「ホワイトガソリンをご使用ください」などの表示に従いましょう

直射日光でボンベが破裂する仕組み 保管は直射日光が当たらない、高温にならない場所で 最悪の場合破裂します

カセットボンベがゴミ収集車で燃える様子 ガスが残ったまま廃棄すると、収集車が燃えるおそれがあります

 また、コールマンは「グッドキャンパーの心得」と題したリーフレットを公開しています。つくる責任の一つとして、キャンプの安全にかかわる情報をこれからも発信していくとのことです。

グッドキャンパーの心得リーフレット グッドキャンパーの心得

高橋ホイコ

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