ファンタジーだけど鉄道ファン納得のガチ描写 「オオカミが運転するとある鉄道の日常」の漫画が懐かしい気持ちにさせてくれる(1/2 ページ)
「鉄道のやさしい世界」ここにありました。
緊張感ある指差点呼(しさかんこ)、鮮やかなブレーキさばき。日常の風景にある凜とした鉄道員の格好良さと優しさに思わずほっこりせずにはいられない鉄道漫画がTwitterで話題になっています。
作者はらつた(@ratuta)さん。舞台はオオカミの運転士が急行列車を運転する、どこかで見た記憶も思い出せそうな……懐かしい雰囲気のある風景の街。「オオカミが電車を運転するだけのマンガ」と題し、2019年11月から投稿を開始。全11話、ついに今回(2021年4月)に完結を迎えました。
「停止範囲、緑、よし」「標識灯、入、よし」「ドアスイッチ閉位置、右、左、よし」「ハンドル、非常…… 抜取位置、よし」。
ほんわかタッチで表現する鉄道機器や駅の施設、鉄道員の細かく丁寧な描写にグッと引き込まれていきます。運転席には他の運転士も添乗し、腕組みで運行を見守る姿も緊張感を誘います。
薄緑色の化粧板、ブレーキと加速用のマスコンが別々である「ツーハンドルマスコン」の運転台。おおー少し古い車両だ──。……などと実物を実際に見ていると錯覚してしまう臨場感がホントにいいです……。
「ドアスイッチ、開錠開扉、よし 開扉合図…応答、よし。乗務報告、2578列車、乗務中異状ありません」「了解 添乗結果、良好でした」。
運行に異状がなかったことを報告し、敬礼し合う運転士。
その傍らで、電車のTシャツを着た男の子もキリッと敬礼。運転士は鉄道が大好きなその子にも優しく敬礼を返し、次に乗務する列車へと向かっていきました。
コメントには「素晴らしくステキ」「動作や発言一つ一つに意味を持たせて、魅力のある物語になっていたのが凄い」「どこかで見たことがある風景! 京急蒲田かな」などの声に加え、超細かく丁寧に描かれた鉄道描写に「機器取り扱いまでリアルすぎ」「セリフの言い回し、ほぼ専門用語」「中身があまりに現実に即している」と鉄道ファンから驚きの声も多く寄せられていました。
らつたさんの「オオカミが電車を運転するだけのマンガ」は全11話、こんな鉄道の日常をほんわかリアルに描きます。
「ちょっと怖そうな先輩(?)とはどんな関係?」とか「オオカミ運転士の安全運転・運行に掛ける思い」などのストーリーとともに、あの頃あの時代の思い出も一緒に浮かんでくる気がしてきて心地がいいので、全話ぜひ一緒にどうぞ!
画像提供:らつた(@ratuta)さん
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