「お前こんなの、本当に描きたいのか?」 崖っぷちの漫画家(志望)が編集部で幼なじみと出会う漫画に「これ連載してほしい!」の声(1/2 ページ)
才能を見出すのも才能ですよね。
漫画家志望の男と、その才能をとっくに見出していた幼なじみ――。漫画家のやじまけんじ(@yajima_kenji)さんが公開した「29歳のマンガ家志望が、編集部で幼なじみと出会って大ヒットを目指す話」が、思わず続きが読みたくなる熱い展開で話題になっています。
きっかけとなるのは、中学生時代のワンシーン。ノートに描いたマンガを見せ合うキンちゃんとタマくん。キンちゃんは、タマくんの描いた漫画から何かを感じ取り……それが2人の未来へとつながっていくのです。
タマくん(玉井幸吉)はその後マンガ家を目指すも早15年。今日も編集部へ、原稿を片手に担当編集者を訪ねます。
「通算15回… 絶対通るはず…」
30歳を前にして、そろそろ「夢」を目指すのにも疲れている感じの幸吉ですが、作品を読んだ担当の感想はいつも通り。先があるようなないような……、そんな返事にへきえきしつつ編集部を出ようとすると、記憶に残る仕草をする男が。
その男は、中学時代の幼なじみ。描いたマンガを見せ合ったキンちゃんでした。幸吉よりも絵が上手く、てっきりマンガ家になると思っていたキンちゃんが、今はマンガ雑誌の編集者。持ち込んだ作品をキンちゃんに読んでもらうと……。
「お前こんなの、本当に描きたいのか?」
幸吉に投げつけられる、キンちゃんの辛辣な一言。
「はっきり言って、中学の時に描いてたマンガの方が面白かった」
キンちゃんの言葉に、キョトンとする幸吉。その言葉の裏にあるのは、中学時代に読んだ幸吉のマンガに才能を見出したキンちゃんの思いでした。「お前に武器があるとすれば『器用に描くこと』じゃないと思うぜ」――。
「俺の担当になってくれ!」とすがる幸吉を、「ぜったいヤダ」とちょっとサディスティックに突き放すキンちゃん。この2人、やがては良いコンビとなり、ヒット作を世に出すことになるのですが……それはまだ先の話です。
そうなってくると2人のこの先が当然気になる! Twitterでは「これ連載してほしい!」「こんなん連載したら大人気間違いなしやろ」など、同意見のコメントが続々。キンちゃんと玉井くんで“キンたまコンビ”と呼ばれるという伏線もウケています。
やじまさんはその後、自宅に戻った2人のワンシーンも公開。食事を作って奥さんを出迎える幸吉。それに対するキンちゃんは猫たちがお出迎えです。
やじまさんは「フェリシモねこ部」で「猫のおふくちゃん」を連載中。同作品のコミックス第1巻も発売されています。
※作品提供:やじまけんじ(@yajima_kenji)さん
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