仕事を辞めたくても、人手不足で言い出しづらい……そんな状況の中、バイトを辞める決心をしたら店長から思いもよらない言葉が返ってきた創作漫画が反響を呼んでいます。作者は漫画家のやじまけんじ(@yajima_kenji)さん。
漫画家志望の福田くんのもとに、応募した漫画が大賞を取ったと連絡がありました。編集者から人気漫画家のアシスタントをしながら連載を目指さないかと誘われます。ついにバイトを辞められると大喜びしますが、同時に辞められるの…か…と不安にも。
福田くんのバイト先は“バックレ”率が異常に高く、店長はいつもピリピリ。その上また1人来なくなってしまい、辞めるどころかシフトを増やすよう頼まれてしまいます。
なかなか言出せない福田君でしたが、意を決してバイト帰りに公園で飲んでいる店長にのところに行くと、漫画家を目指していること、賞を取ったこと、漫画家のアシスタントをしたいので、バイトを辞めたいことを必死に伝えます。
辞めさせてもらえないかと気をもんでいた福田くんですが、店長は「シフトは俺の仕事が気にすんな」。夢へと向って努力していた彼を「すげーよ」と祝福してくれたのでした。
すぐに人が辞めてしまう職場で「辞める」ことを切り出すのは相当に勇気が要ること。店長は福田くんが辞めるのを止めるかと思いきや、彼の本当の気持ちや状況を知って、夢に向かう第一歩を応援してくれました。そのやさしさが伝わり、胸がグッと熱くなります。いいお話!
読者からは「内心では直近のシフト調整で辛くなるのをおくびにも出さず、不器用ながらご自分なりの流儀で祝辞を送る店長かっこいい…」「自分には辞められてマイナスになるのに、素直に人の成功を祝ってあげられる。なんてカッコイイんだろう。」「全人類こんな素敵な上司になれ」など店長さんの男気がカッコイイと言うコメントが寄せられています。
やじまけんじ(@yajima_kenji)さんは、和菓子屋で働く猫のおふくちゃんとおばあちゃんの漫画『猫のおふくちゃん』を手がける他、鈴木おさむさんのInstagramで連載のサスペンスホラーラブストーリー「お化けと風鈴」の作画を担当しています。
作品提供:やじまけんじ(@yajima_kenji)さん
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