ポルシェをショベルカーで粉砕 フィリピン政府、押収した高級車など21台を見せしめに破壊 ベントレー、ロータスなど総額1億3000万円が鉄くずに

もはや恒例行事。

[ねとらぼ]

　2021年6月18日、フィリピンの関税局が押収した21台の高級車に対して、ショベルカーでボッコボコに破壊する行政処分が下され、実行している様子を撮影した写真が公開されました。

ポルシェを破壊する様子（写真はフィリピン関税局のFacebookより）

　メルセデス・ベンツSLK、ポルシェ911、マクラーレン620R、ベントレー・フライングスパー、ロータス・エリーゼなどの高級車を中心に、関税局が押収した21台が空き地に並べられ、ショベルカーで順番にボコボコに破壊されました。破壊されたクルマは2018年から2020年にかけて関税局が押収したもので、国内で不正に取引された密輸品でした。

空き地に並べられた高級車（写真はフィリピン関税局のFacebookより）

容赦なくショベルカーで破壊していく（写真はフィリピン関税局のFacebookより）

踏み潰され、叩き潰されていく高級車（写真はフィリピン関税局のFacebookより）

仕事を終えた現場（写真はフィリピン関税局のFacebookより）

　フィリピン政府が重機で高級車を破壊するパフォーマンスは大統領指令2017-447に従って実行されています。今回が初めてではなく、定期的にSNSや国内外のメディアを通じて発信されており、過去にはランボルギーニ・ガヤルド、フェラーリ360スパイダーといったスーパーカーも破壊されました。

　一部では売却するなど別の方法を取るべきだという批判の声もありますが、ドゥテルテ大統領は「政府が密輸に真剣に取り組んでいる」という強いメッセージを送るために、あえて「密輸車両を破壊する」という姿勢を示す必要があるとしています。

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