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DMMブックス、「初回100冊まで70%オフ」キャンペーンで60億円の損害 ネットでは「赤字やったんかい!」「今後もDMMで買いたい」の声(1/2 ページ)

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 DMMブックスは、3月25日に開始した「初回購入限定最大100冊70%オフクーポンプレゼントキャンペーン」で、割引分を負担したDMMが約60億円の損害を出したと発表しました。

 DMM.comグループのオウンドメディア「DMM INSIDE」の7月1日の記事では、同キャンペーンを「DMMの歴史のなかでも最大級のインパクトを残す赤字施策」と称し、担当者の電子書籍事業部・細山田部長と亀山敬司会長の対談をまとめています。

DMMブックス、「初回100冊まで70%オフ」キャンペーンで60億円の損害

 キャンペーンは、「DMM電子書籍」の名称が「DMMブックス」に変更されたのを記念したもので、割引対象は漫画、小説、ライトノベル、実用書、雑誌、写真集、画集などDMMブックスで販売している全ての電子書籍でした。キャンペーン開始時は反響がなかったものの、4月上旬に複数のツイートをきっかけに注目度が上昇。ネットメディアにも取り上げられ、反響がより大きく広がりました(関連記事)。

 そしてこのあたりが契機となり、以後、上限の100冊目いっぱいまで購入する人が続出。当時について、「まさか上限の100冊を全部購入する人がそんなに出てくるとは予想していなくて、そのまま続けると会社全体にダメージを与えかねないレベルになってしまいました」「夜中に、数字見ながら、辞表書くしかないな、と」と振り返る細山田部長。結局、当初の予定では6月30日までがクーポンの配布期間でしたが、4月8日にキャンペーン早期終了の告知を行い、4月12日をもって前倒し終了になりました。

 100冊70%オフクーポンの施策がもたらした損害は約60億円。しかし、想定していたより新規ユーザーを獲得したとのことです。Twitterでは「ハチャメチャな赤字が出ていた」「DMMのおかげで本の選択肢に電子書籍が増えた」「今後もDMMで買っていきたい」などさまざまな声が寄せられています。

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