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いわゆる「ファスト映画」の投稿関連で、新たに2人が著作権法違反の疑いで送検されたことが分かりました。「ファスト映画」投稿を巡っては、6月23日に3人が同じく著作権法違反容疑で逮捕されていました。
映画の内容を10分ほどに編集した「ファスト映画」は、近年YouTubeなどで増えてきていた動画スタイルの一つ。しかし、多くは映画本編の映像や音声を無断で切り貼りして作られており、著作権の侵害や、また映画本編を見ないことにつながる懸念もあることなどから、映画業界から問題視する声があがっていました。コンテンツ海外流通促進機構(CODA)の調査・試算によると、現在確認されている動画だけでも累計再生回数は4億7700万回超、累計被害額は950億円超にのぼるとされています。
CODAのお知らせによれば、警察が捜査したところ、既に逮捕されていた3人以外に、ナレーションを担当した者なども共謀して著作権侵害に関わっていた疑いがあり、新たに2人を著作権法違反容疑で送検したとのこと。CODAでは今後も引き続き、悪質なアップローダーを国際執行手続きにより特定するなど、厳しく対応していくとしています。
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アップロード元は匿名でも特定が可能です。