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“飼い主のお使いでワンコが参拝。町人や旅人たちがお世話していた” 江戸時代の「こんぴら狗」を描いたイラストがあたたかい(1/2 ページ)

優しい世界。

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 Twitterにこんぴらさんへ参拝に行くワンコ・こんぴら狗について解説したイラストが投稿され、江戸時代のあたたかさにほっこりする人が続出しています。

 江戸時代には五穀豊穰・大漁祈願・商売繁盛などのご利益があるという、こんぴらさん(讃岐の金毘羅大権現、現在の香川県にある金刀比羅宮)に「一生に一度は参拝したい」と考える人が多かったそう。

 しかし距離が遠かったり病気を患っていて旅をすることが難しかったりと、さまざまな事情から直接参拝できない人もまた多かったようです。

こんぴら狗
とってもかわいい“こんぴら狗”

 そこでこの時代にはなんと……飼い主さんの代わりにこんぴらさんに参拝に行く、「こんぴら狗(いぬ)」というワンコがいたんだとか!

 こんぴら狗の首に下げられた袋の中には飼い主さんの情報とエサ代、初穂料(おさいせん)が入っていて、ワンコは旅人や町の人たちにお世話をしてもらいながらこんぴらさんへ向かい、参拝をしたそうです。

こんぴら狗左切り抜き
たくさんの人の協力でこんぴらさんへ向かいます
こんぴら狗右切り抜き
めでたしめでたし

 ちなみに三重県にあるお伊勢さん(伊勢神宮)にも、こんぴら狗と同じように飼い主さんの代わりに参拝するワンコ「おかげ犬」がいたそう。

 当時の旅人たちはワンコたちが持つお金を盗むこともなくワンコを連れて歩き、町の人たちは進んでお世話をしてくれていたようです。たくさんの人たちが自然に旅をするワンコのお世話をする、おおらかであたたかい時代だったことがわかりますね。

 ツイートには「総てが「お陰」で成り立つ世界、素晴らしい時代です」「江戸時代の人は心が豊かだったんだろうな」「すごくいい話ですね」といった、たくさんのコメントが寄せられています。

 投稿者であるさゆり/sayuri(@chiyochiyo_syr)さんは、茂木貞純 監修『神社のどうぶつ図鑑』(二見書房)と金比羅宮のWebサイトを参考元にしてイラストを描いたとのこと。

 さゆり/sayuriさんは他にも、好きなことを調べて図解やイラストを描き、Twitter(@chiyochiyo_syr)に投稿しています。思わず「へぇ……」と言ってしまいそうな図解や、ほっこりするやわらかなタッチのイラストたち。気になる人は遊びに行ってみるとよさそうです。

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