advertisement
動画配信者・加藤純一さんの過去の発言が問題視されていたことを受け、出演予定だったイベント「KANSAI COLLECTION 2021A/W」運営は7月20日、「不快に思われる方から多数の意見を頂戴しました」として、加藤さんの出演見合わせを発表しました。
問題となったのは、2019年開催のトークイベント「第8回 加藤純一ライブ『くっちゃべ』」などでの発言。イベント内で加藤さんは「障がい者合コン」を開催したいと提案。視聴者の中から、手足が無い障がい者同士を交際させるといった趣旨の企画で、「右手が無い人と左手が無い人を会わせて、お前ら運命じゃんみたいな」「ニュアンスがまずいけど、配合……とんでもねえバケモン生まれるんじゃねえかみたいな」などと発言していました。
加藤さんは7月20日、「差別発言を受けて降板が決まった」との報道に対し、「偏向報道だ」と反論する配信を放送。「健常者と障がい者を平等に扱っている」「当事者の同意があれば問題ない」「ハゲやデブ(といった身体的特徴)を面白がるのと同じ文化」といった持論を展開しています。
加藤さんによる反論配信
加藤さんとしては、企画趣旨が当事者たちの幸せを願ったものだからセーフである、との前提がある様子。しかし「バケモンが生まれる」といった人権意識に欠けた発言が含まれる以上、一連の言動を差別的と受け取られるのは無理もないとの印象は拭えません。SNS上では加藤さんに対する批判意見のほか、障がいを持った人と別け隔てなく接する普段のスタンスを評価する声もあり、賛否両論の様相となっています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 絵本作家のぶみ、東京オリンピック・パラリンピック関連プログラム出演を辞退 過去の“教師いじめ”エピソードなどで再炎上
「担任教師に腐った牛乳を飲ませた」などのエピソードが再び注目され、炎上していました。 - NHK「デザインあ」を急きょ放送差し替え 音楽担当に小山田圭吾、「経緯など踏まえて総合的に判断」
一連の“いじめ”問題などの影響で。 - 物議醸した「あたしおかあさんだから」huluから削除 絵本作家「いつかおかあさんの気持ちをちゃんと書いてそれをお詫びにする」
番組側からの公式発表はありません。 - 海外で受けた人種差別 叔母の毅然とした態度を描いた実録漫画が考えさせられる
差別の根本にあるものとは。