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国立感染症研究所、一部ネット記事の「情報の切り取り」に強い懸念表明 「自らの主張に都合のいいように一部の文言だけを切り出して使用」
「当所が誤った内容を発信している印象を与えるだけでなく、科学を踏まえた健全な社会の議論を歪めてしまう」と注意を呼びかけました。
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国立感染症研究所(NIID)は8月2日、同研究所Webサイトからの“不適切な引用”について、強い懸念を示す声明を発表しました。
お知らせによると、昨今、同所からの情報の一部を切り取り、科学的な議論の範囲を逸脱した解釈をしている内容の記事やSNS、メールマガジン投稿などが散見されるとのこと。同所としては、文章全体を精読し、正確な内容を理解したうえで引用・議論することについては歓迎するとしつつも、本来の内容を大きく変えたり、自らの主張に都合のいいように一部の文言だけを切り出して使用することは「当所が誤った内容を発信している印象を与えるだけでなく、科学を踏まえた健全な社会の議論を歪めてしまう」として注意を呼びかけています。
同所は併せて、現在のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の拡大についても触れつつ、今後も市民の健康と安全維持に寄与するため、「より早く、より分かりやすく、より有益な情報を発信してきます」とコメントしています。
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