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「俺だったら泣く」「理解できません」 河村市長の“メダルかみつき”、高藤直寿ら五輪メダリストが非難の声(1/2 ページ)

高藤選手「怒らない後藤選手の心の広さ凄すぎ」

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 名古屋市の河村たかし市長が、東京オリンピックで金メダルを獲得したソフトボール日本代表の後藤希友投手のメダルをかんだことに、多くのアスリートから非難の声があがっています。

 河村市長は8月4日、名古屋出身の後藤投手の表敬訪問を受けた際に、首にかけてもらった金メダルを突然かじるパフォーマンスを行ったことが批判の的となり、「無神経にも程がある」「セクハラ、パワハラ、下品、不潔の“全部乗せ”のうえに、感染症拡大防止の観点からも公人にあるまじきふるまいだ」などSNSで炎上状態に。河村市長は同日夜、「(メダルをかむ行為は)最大の愛情表現だった。金メダル獲得はあこがれだった。迷惑を掛けているのであれば、ごめんなさい」と謝罪のコメントを発表しています。

 この騒動には日本の歴代五輪メダリストがSNSで反応。東京オリンピックの男子柔道60キロ級で金メダルを獲得したばかりの高藤直寿選手は、「え…動画見たけど、『カンッ』て歯が当たる音なってるし 自分の金メダルでも傷つかないように優しく扱ってるのに 怒らない後藤選手の心の広さ凄すぎ 俺だったら泣く」と当事者に近い立場として戸惑いをあらわにしています。

河村たかし 金メダル 噛む 後藤希友 名古屋市 市長 ソフトボール 東京オリンピック
批判の的となっている河村市長(画像は河村たかしオフィシャルサイトから)

 また元フェンシング日本代表選手で2大会銀メダリストの太田雄貴さんは、「ごめんなさい。これは流石に。。現場の空気や、お二人の関係値は分かりませんが。選手に対するリスペクトが欠けている上に、感染対策の観点からもセレモニーさえも自分自身やチームメイトでメダルをかけたりしたのに、『噛む』とは。ごめんなさい僕には理解できません」と河村市長の行為に苦言。元競泳日本代表で2大会金メダリストの北島康介さんは、「そもそもなんで表敬訪問しなきゃいけないのか。僕はメダル噛んだことありません」と苦々しい反応を示しています。

 さらに、ロンドン大会のバドミントン女子ダブルスで銀メダルを獲得した藤井瑞希さんは、「私もある…涙でかけた」「口いっぱいにメダル入れられた、、たぶんボケかましてきたんだと思うけど、本当泣きそうなった」と他人にメダルをもてあそばれた経験があることを告白。「その瞬間はショックだったけどしっかり消毒して、たくさんの人に触ってもらってたくさんの笑顔見れたので、忘れてました。今後このようなことがありませんように」とこれ以上悲劇が繰り返されないように願っていました。

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