“確実に縁が切れる”縁切り神社で、元カノと縁を切ろうとする男性を描く創作漫画「縁を切る男」が「心を揺さぶる」「刺さる」と好評です。
全国から縁を切りたい人が集まる安井金毘羅宮。その神社には、確実に縁を切ってもらう方法があるとウワサされています。偶然それを知った「しん」が試してみたところ、ウワサ通り神社から呼び出しの電話がかかってきました。
指定の時間に神社に行って、先客の縁切りを目撃するしん。「くるり」という神主が、依頼人と所有物をつなぐ糸のような“縁”をはさみで断ち切ると、依頼人にはその所有物が見えなくなってしまいます。
縁切りの効力を実感したしんは、つきまとってくる元カノ・タマとの縁切りをくるりに依頼します。別れてから半年たつのに、電話したり、家に来たりするタマ。縁切りしたらお互いに気にならなくなり、見つけられなくなる――そう説明し、くるりは「本当に切れるぞ。いいんだね」と念押しして、タマを神社に連れてくるよう告げます。
しんがタマと一緒に神社を訪れると、神様が姿を現し、2人の間にある“縁”が見えるようになります。複雑に絡まった糸の塊のようなそれは、くるり曰く「厄介な縁」「共依存の典型」。神様が縁を食らいながら引きちぎっていくごとに、痛みを訴えるしん。本当に縁に苦しんでいる人は切られても痛みを感じない。「本当は切りたくなんてないんだ」とくるりに真実を突きつけられ、しんはタマと縁を切ろうとする本当の理由を話し始めます……。
しんが隠していたタマへの思い。単にうっとおしい元カノを遠ざけようとしていたわけではない、その思いが切なく、じわりとしみます。互いに深く思い合った2人の“縁”が、物語の後でどうなるのか想像せずにはいられません。
作者は漫画家の関野葵(@SEKINO1869)さん。 移動式パン屋がパンで悩みを解決する漫画『くるくるくるま ミムラパン』を連載中で、先ごろ1巻が発売されました。
作品提供:関野葵(@SEKINO1869)さん
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