8月14日(現地時間)、スイスのテニスプレイヤー、ロジャー・フェデラーが自身のSNSに高速で卓球の壁打ちをする動画を投稿しました。“史上最高のテニスプレイヤー”と呼ばれることも多いフェデラーが、全力で卓球をする様子がファンを喜ばせています。
「戻ってきちゃうね。友人たちと卓球をしています」と爆笑の顔文字付きコメントを添えた動画を投稿したフェデラー。実際のところはネットの後ろに立てた板へ夢中になって球を打ち続けており、「友人たちはどこなんだよ、ロジャー」とコメント欄でツッコミを受けていました。
高速で壁打ちを続け、取りこぼしそうになった球も拾い上げて打ってしまうフェデラーと板の延々続くラリー。「全仏で(ラファエル・)ナダルと試合する感じだね」と、クレー王者との試合を思い出させるというコメントにはたくさんの「いいね」が付いており、「ウィンブルドンでフェデラーと試合するのと同じだね」と返信するファンもみられました。
このフェデラーの壁打ちが1994年公開の映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』を思い出させるとの声も多く、米男子テニスプレイヤーのジョン・イズナ―は「フォレスト・ガンプも史上最高のアスリートにはかなわないな」とコメント。同作では主人公が病院でたまたま始めた卓球に天才的な才能を発揮し、とうとう世界大会にまで出場してしまうというシーンがあります。
ただし映画の神業的な壁打ちは球だけCGであったのに対し、フェデラーは正真正銘生身での壁打ち。2017年に引退したスロバキアの元女子テニスプレイヤー、ダニエラ・ハンチュコバは「また別の鉄人パフォーマンスをするときが来たってこと?」と爆笑の絵文字を付けてコメント。さらにオリンピックへ過去6度出場したブラジルの元卓球選手で現在は指導者を務める日系三世の小山ウーゴも「何でもトップクラスだよね!」と褒めたたえています。
“芝の王者”と呼ばれるフェデラーは、2021年のウィンブルドン選手権においてベスト8という結果に。7月14日には、ウィンブルドンで膝の痛みを抱えており、東京オリンピックの出場を断念する旨をSNSで報告しており、「スイス代表として出場することは毎回、私の誇りでありキャリアのハイライトであったのでとてもがっかりしています」と残念な気持ちをつづっていました。
東京五輪辞退の時点で、すでに治療に入っていたフェデラー。夏の間のリハビリを経て、8月30日に始まる全米オープンへ備えるとのことです。こうした事情を踏まえて、見事な卓球の腕前を見せた動画に「全米オープンであなたがプレイできますように」など今後の活躍を期待するコメントも見られました。
8日に40歳の誕生日を迎えたフェデラーは、テニス界だけではなく各方面からいまだ絶大な人気を誇っています。膝の心配をしているファンも多いなか、今回のようなファンサービスで安心させてくれる人柄も“王者”の魅力ではないでしょうか。
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