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伝説の自主制作アニメ「DAICON 3」が40周年! レストア版制作の可能性も(1/2 ページ)

いつの間にか公式Twitterアカウントが誕生。

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 自主制作の枠を超えるクオリティーで業界内外に衝撃を与えたアニメ「DAICON 3」が8月22日に上映40周年を迎えました。これに合わせ、「DAICON FILM」公式Twitterアカウント(@FilmDaicon)も登場。さらに、現時点で公式発表はないものの、「DAICON 3」のレストア版制作の可能性も浮上しています。

「DAICON 3」のキャラクターバッグ(画像はゼネラルプロダクツ1983年度第2期カタログより)

 「DAICON 3」は大阪で開催された「第20回 日本SF大会」(大阪での開催が3回目だったので、愛称が「DAICON 3」)のオープニングアニメーションとして上映されたもの。当時学生だった、後にアニメ制作会社「ガイナックス」の設立メンバーとなるスタッフらが中心となり制作。アニメや特撮のパロディーをふんだんに盛り込み、アマチュア作品とは思えないクオリティーで観客の度肝を抜きました。

公式レストア版が制作か

 レストア版の存在は、海外の有志・FemboyFilms(@FemboyFilms)が公表したもの。同アカウントは2020年末ごろから自らレストア版の制作を行っており、経過報告として公開していたサンプルが高精細だったことから、ファンの関心を集めていました。

 しかし、完成版の公開が間近に迫った7月24日(日本時間)、ガイナックス側から「完成品の公開を控えてほしい」との連絡があったことを明かし、公開を見合わせると発表。心待ちにしていたファンから悲鳴が上がりました。

 ところが、8月21日にうれしい続報が。FemboyFilmsはその後、ガイナックスやDAICON FILM側と協議を重ねていたと明かし、公開見送りの理由が「実はDAICON FILMのオリジナルメンバーが、われわれよりも優れたフィルムマスターを使って正式な修復を行っている」「脅迫を受けたわけではなく、彼らが自分たちの手で正式な修復を行いたいという意思を尊重した結果」だと説明しました。

 なお、ガイナックスは2019年12月の社長(当時)逮捕の不祥事を受けて、2020年2月に経営陣を一新。FemboyFilmsはこうした状況も加味し、現在の経営陣が信頼できると判断して公開見送りを決めたとしています。

 パロディーやオマージュ満載な内容ということもあり、近年はなかなか公式な映像が流通することがなかった「DAICON 3」。国内外から期待の声が多く上がっているほか、続編的作品「DAICON 4」のレストアにも期待を寄せる声が上がっています。

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