各社からさまざまな色やデザインが発売され、あまたのバリエーションから選ぶ楽しみがあるランドセル。ですが、「女の子は赤、男の子は黒」というイメージが根強くあるのも事実です。そんな中、赤いランドセルに決めたある男の子の漫画がInstagramに投稿され、「なんてしっかりした考え」「すてき」と大きな話題になっています。
漫画を描いたのは、5歳のぎん君と3歳のつん君、2人の兄弟を育てるしろくま(@shirokuma_811)さんです。
ぎん君の小学校入学を来春に控え、ランドセルを選ぶ「ラン活」を始めたしろくまさん一家。店頭でぎん君が「これにしたい!」と選んだのは、女の子の定番カラーである真っ赤なランドセルでした。予想外の選択に、しろくまさんはびっくり。「本人が選んだモノなら良い?」という思いがありつつも、「友達から何かいわれたりしない?」「男の子は黒、女の子は赤と決めつけるのはいやだけど、周りはどう思う?」「6年生まで飽きずに使える?」と、心配や不安が次々と浮かび、即決できません。
しろくまさんは、「黒いランドセルは男の子が持っていることが多いし、赤いランドセルは女の子が持っていることが多いよ。それでも平気?」とぎん君に尋ねてみることに。するとぎん君は少し考え込み、やわらかくほほ笑んで答えました。「男の子は黒のランドセルばかりなんでしょ? たまーに赤いランドセルがいてもいいじゃんっっ」。固定観念に縛られない柔軟な発想をにこやかに語るぎん君に、しろくまさんの目からはウロコがぽとりと落ちます。
ぎん君のすてきな考え方に、不安が吹き飛んだしろくまさん。ランドセルはぎん君の希望通り、赤い色に決まりました。しろくまさんは漫画を「もし周りから何かいわれても、たまには赤でもいいじゃん!って言おうと思います」と締めくくっています。
私たちの生活の中には、ランドセル以外にも“女の子の色”“男の子の色”と決めつけてしまっているものがたくさんあるように思います。ぎん君のように、自分の好きなものは年齢や性別にとらわれず自信をもって選んでいけたらいいですね。
この漫画は2.3万件の「いいね」を集めるなど大反響。ぎん君の考え方に感心するコメントを中心に、「色に男女の区別は必要ないと思う」「いい時代になったなぁ」など、さまざまな声が寄せられています。
しろくまさんはこの他にも、兄弟育児の日常を描いた育児漫画をInstagramやTwitterに投稿しています。
画像提供:しろくま(shirokuma_811)さん
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