ガラガラに空いている道路でもちゃんと信号を守る紳士の漫画が、信号待ちの時間をちょっと楽しいものにしてくれそうです。
漫画や写真で海外旅行日記を公開する五箇野人(ごかやじん)(@gokayajin)さんが、ヨーロッパを旅したときのこと。人も車もいない早朝の道路で、五箇さんは信号待ちをしていました。悪目立ちしないよう静かに立っていると、顔の3割くらいがひげで覆われ、髪の両サイドを刈り上げた、怖い雰囲気の紳士に目が行きます。
紳士は赤信号を無視することなく、横断歩道の前で立ち続けています。スーツを着たサラリーマンが慌ただしく赤信号の状態で道路を横断しても、つられることなくその場で待機。気になった五箇さんが恐れながら挨拶すると、紳士は表情を変えることなく不愛想に挨拶を返しました。
五箇さんが信号を守っている紳士の姿勢を「ナイス」と褒めると、紳士は「ルール守るためじゃない」とどこか訳ありな雰囲気で語り出します。
紳士が信号を待つ理由は「ズレを楽しむため」。信号が青になるまでの1分くらいで起きるズレのおかげで、カフェで席に座れたり、スーパーでいいものを見つけられたりする未来につながっていると解釈しているそうです。ルールを守るためではなくズレを楽しむための選択なので、信号を無視する他人に腹を立てることもないとのこと。信号待ちの時間を好意的に解釈する姿勢がステキ……!
Twitterには「めちゃくちゃ良い話!」「信号を守る派ですが、この言い方を真似るようにしようかな」など、紳士のズレを楽しむ発想に共感する声がたくさん寄せられています。ルールを守れるだけでなく、心にゆとりもできそうなすてきな体験談です。
五箇さんのブログでは漫画に登場した人物や舞台を写真でも公開しています。漫画のエピソードと合わせて写真を見ると、人物の雰囲気や性格などたくさんの情報が伝わってきます。また、世界を旅した漫画をまとめた書籍「つかれたときに読む海外旅日記」も販売中です。
作品提供:五箇野人(ごかやじん)(@gokayajin)さん
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