冬の朝5時、早朝から開いてたマックがありがたかった 店員さんに感謝を伝えた実体験漫画がジーンとくる(1/2 ページ)
店員サイドからは「励みになる」「泣いてしまうかもしれん」の声が。
深夜に乗車して翌朝には到着する夜行バスは運賃も手頃で便利ですが、朝早く到着すると時間をつぶせるお店がなく困ってしまうことも。そんなとき、早朝から開いているお店のありがたさを感じた漫画が反響を呼んでいます。
3年前の冬、夜行バスで実家のある京都に帰った作者の大塚みちこ(@mt_mitty)さん。実家に行く前に祖母のお墓参りに行く予定でした。到着したのは朝の5時で、霊園が開くのは9時。凍えながら入れるカフェを探しますが、なかなか見つかりません。
諦めかけたとき、駅のマクドナルドにうっすらと灯りがともっているのを発見しました。インターネットで調べてみると開店時間は5時30分。大塚さんは並んで待ちました。
店がオープンし、「おはようございます」と迎える店員さんに「暗くて寒い こんな朝早くから来てくれるんだなぁ」と感謝。ありがたみを感じながらしばらく店で過ごします。
日が昇ると店は徐々にお客さんでにぎわいはじめ、注文したものが遅いと店員さんに文句を言う人まで出てきました。すっかりいつもの京都で、暗い早朝に入店したときのささやかなありがたさも忘れてしまいそうに思えてきました。
大塚さんは、「ちゃんと伝えなきゃだめだ」と、感謝の気持ちをレシートの裏に書き込みんで店員さんに手渡します。どんな形でもいいから、ありがたく感じたことはできるだけ伝えたいと思う大塚さんでした。
漫画には大塚さんと同じように、早朝から開いているファストフード店に助けられた人からたくさんの共感の声が寄せられていました。また、忘れてしまう前に感謝の気持ちを伝えられたことに対して感心する人や、「こういうことができるようになりたい」という声も。
一方、店員さんの立場からは「励みになる」「こんなお手紙もらったら泣いてしまうかもしれん」というコメントがありました。仕事とは言え、早朝の出勤はやはり大変。だから、ねぎらいや感謝の言葉に心が温まるのかもしれません。
大塚さんは日常の出来事や感じたことを漫画で表現し、Twitterに投稿。また、傷つきながらも懸命に生きる人に、実体験を通して生まれたメッセージを贈る『泣きながらがんばるあなたへ』などが書籍化されています。
作品提供:大塚みちこ(@mt_mitty)さん
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