85歳にして二次元キャラにハマったおばあちゃんの創作漫画が、長生きして欲しくなる楽しさです。生きがい大事。
両親が亡くなって以来、ずっとおばあちゃんに育てられてきたタカシくん。厳しくも時に優しく、大和撫子そのものといった感じのおばあちゃんが大好きでした。しかし、おばあちゃんは変わってしまいました。
10年前、毎朝神棚に祈るのは感謝をささげるためと教えてくれました。いまおばあちゃんが祈るのは、推しのグッズが並べられた棚、通称“神棚”です。「今日も推しが尊いぃ!!」
おばあちゃんの推しは、漫画「刀剣のやいば」の虹丸というイケメンキャラ。「虹丸さまに出会えたことに感謝!!」おばあちゃんは二次元に推しを見いだし、かなり強火なオタクになったのでした……!
これまでアニメには縁遠かったおばあちゃんですが、今ではオタク用語を使いこなすほど。「予約先着特典のアクスタとペンラは絶対に要る。戦争ですよ、これは」などと、真剣なまなざしでアニメ雑誌をチェックします。おばあちゃん、本当の戦争を知ってるでしょ?
以前はネットで買い物もできなかったおばあちゃん。しかしタカシくんの心配をよそに、ノートPC、タブレット2台、スマホを駆使して予約戦争に臨んでいました。千手観音の如く手を素早く動かし、サイトにつながらなくてもリロード連打。「ババアの年金パワーが火を吹くよ!!」あぜんとするタカシくんの目の前で、見事戦争に勝ち抜いたのでした! 推しへの愛は苦手を克服させる……!
推しのためなら難しかったPC操作も覚え、恥とすら思っていた行列に並ぶことさえ嫌がらなくなったおばあちゃん。大和撫子からハイテンション強火オタクに転身したおばあちゃんの漫画に、読者からは「こんなおばあちゃんになりたい!」「何歳になっても生きがいって大事」などの声が届いています。なんだかんだでおばあちゃんの推し活を応援する孫も良い子。
作者はTwitterに創作漫画を投稿している伊達しのぶ(@date_shinobu)さん。「85歳のばあちゃんがガチオタクになった漫画」は現在Twitterとpixivで更新中です。同人誌即売会に行くおばあちゃん、原作での推しの悲惨な状況にあぜんとなるおばあちゃんなどが描かれています。
作品提供:伊達しのぶ(@date_shinobu)さん
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.