ベビーカレンダーは、2021年に生まれた赤ちゃんの名前に関する調査を実施しました。大らかさや、自然の華やか、力強さをイメージさせる漢字が人気で、男女どちらにも名づけられる「ジェンダーレスネーム」や「五輪ネーム」がトレンドになっています。
調査対象は、ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用した人の子ども11万5687人。
名前のよみランキング
男の子の読みでは「りく」、女の子は「えま」「みお」と2音よみの人気が上昇しています。注目は、開催された五輪の影響もあり「椛」「ふうな」といった「五輪ネーム」。
女の子の名前読み1位の「えま」には海外の名前の要素も感じられることから、ワールドワイドで誰にでも親しみやすく、呼びやすい2音ネームの需要が高まっているのかもしれませんね。
注目は、開催された五輪の影響を受けた「五輪ネーム」。新競技「スケートボード」の女子ストリートで、日本史上最年少記録となった13歳で金メダルを獲得した西矢椛選手と、銅メダルを獲得した中山楓奈選手の影響もあってか、西矢選手と同じ「椛(もみじ)」の件数は昨年から2.4倍に上がっています。「もみじ」というよみの件数も昨年から1.7倍に、「ふうな」というよみの件数は、昨年から1.6倍に上昇。「楓」という漢字も、漢字ランキングでは昨年49位から41位にランクアップしました。「椛」も「楓」も紅葉をイメージさせることから、秋生まれの赤ちゃんに名付ける人が増えそうですね。
名前の漢字ランキング
漢字別にみると、男の子は、「蓮(れん)」「陽翔(はると、ひなと、ひなた)」「湊(みなと、そう)」などがランクイン。「湊」は、2015年からランキング常連の名前でしたが、昨年は5位に。今年は再びTOP3にランクインしています。またTOP10に入っている「と」で終わる「と止めネーム」の止め字はすべて「翔」で、高い人気を見せました。
女の子の1位は「紬(つむぎ)」。2位以降は、「凛(りん)」「陽葵(ひまり)」「葵(あおい)」となりました。「紬(つむぎ)」は初めて首位に輝いています。女の子は近年古風で日本的なイメージを持つ名前が多くランクインしており、レトロネームの人気の高さがうかがえます。
近年、性差にとらわれない「ジェンダーレス」という言葉に関心が集まっている中で、赤ちゃんの名づけでも「男らしさ」「女らしさ」といった性差を感じさせない「ジェンダーレスネーム」が多く見られました。
今年は特に「碧(あおい、あお)」の伸びが如実で、男の子の名前ランキングで7位、女の子の名前ランキングでは48位にランクイン。男の子は昨年の19位から、女の子は昨年の79位から順位を上げいます。「ジェンダーレスネーム」では、社会現象を巻き起こすほどのブームとなっている「鬼滅の刃」の人気キャラクター「冨岡義勇」が使う技の名前でもある「凪(なぎ)」の人気もアップしています。
「赤ちゃんの名づけ・名前ランキング」サイトでは、2021年の順位にを確認できます。また、「漢字検索」で気になる名前やよみ、漢字の順位を調べられるので、赤ちゃんの名付けの参考になりそうです。
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