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バイト先で「写真と顔違うね」と言われてショボン…… 先輩とギクシャクした後に仲直りする漫画がほっこり(1/2 ページ)

ほっこりするお話が詰まった連作コミック『特別じゃない日』から1話を出張掲載です。

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 稲空穂さん(いなそらほ/@ina_nanana)による漫画『特別じゃない日』が、書籍化されました。何でもない日常の小さな幸せや喜びを丁寧に描いた同作から、エピソード「知らないきみ」を出張掲載します。

「知らないきみ」
「いつもと全然違う」ってどういう意味……?【漫画を読む
「知らないきみ」

 コンビニアルバイトの休憩中に高校の友達と撮った写真を見ていた渡辺さん。すると、年上の店員、吉田くんに「顔違うね」と指摘されてしまいます。吉田くんによると写真の中の渡辺さんはいつもの顔と全然違うのだとか。

「知らないきみ」

 ある日のバイト中、渡辺さんは「自分の顔の冴えなさにガッカリする」と吉田くんの一言を気にしていました。ところが、この日はあるアクシデントでバイトのシフトが3人から2人になってしまい、渡辺さんは吉田くんと2人きりに。

「知らないきみ」

 気まずさから渡辺さんが吉田くんを避けていると、彼が「ごめん」と謝ってきました。しかし、その続きは「おいレジ!」と怒鳴る客の声に遮られてしまいます。

 イライラした様子の客は、投げ捨てるように小銭を出してその場を後にしました。一連の出来事を見ていた吉田くんが「ああいう客はきっと仕事で上司に怒られたばっかなんだよ」と声をかけてきます。

「知らないきみ」

 吉田くんによれば、イライラしている人を見ても、「今日だけで3回転んだ」「1万円分の宝くじが1枚も当たらなかった」など不運があったのだと思うようにすると優しい気持ちになれるのだと言います。

「知らないきみ」

 さらに、「顔が違う」は悪い意味ではないと真意を語り出す吉田くん。というのも、バイト中の渡辺さんは、ぼんやりした表情をしているそうですが、友達と撮った写真を見たときに笑顔がいいなと思ったとのこと。そういうことだったのか……!

 友達とおしゃべりしているときの顔、仕事中の顔、大切な人と過ごすときの顔──。見知った仲の人でも、いつもと違う表情を知るとドキっとすることがあるかもしれませんね。

「知らないきみ」

 11月26日発売の単行本『特別じゃない日』は今作をはじめ、スマホを覚えたての老夫婦の話やお祭りの日の男の子の話(関連記事1/2)など、日常を切り取ったいろいろな短編を収録しています。価格は990円で電子版も同時販売です。

作品提供:稲空穂さん(@ina_nanana)/実業之日本社

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