町長が「自分の顔面セーター」で登場する議会があるらしい 山形県山辺町の「ニット議会」がインパクト抜群、町のニット産業を広める狙い(1/2 ページ)
町長の顔をデータ化した技術者に話を聞きました。
町長が自画像入りのニットで出席……!? 山形県山辺町の町議会が、強烈なインパクトで注目を集めています。
この議会は、町長や議員が地元製のニット着用で出席する「ニット議会」。製造会社が10以上ある、山辺町の盛んなニット産業をPRする取り組みで、町が定めた12月10日「ニットの日」に合わせて毎年開かれています。
議会の様子は、「かわらしいし温かそう」「スーツと違って、ゆったりして楽に話せそう」「雰囲気が柔らかくて良い」と好意的に迎えられる一方で、町長のニットに目が釘付けになる人も多数。「町長どうした」「ニットでここまで顔を描けるのか」「絶対に笑ってはいけないニット会議」などと、本来の主旨とは違った角度でも話題を呼びました。
遠藤直幸町長が「地元産業の編み込み技術の高さを伝えたくて着ている」というニットは、ニット製品の企画や製造、コンサルティング等を手掛ける会社「糸」の協力によるもの。町長の顔のデータを作成した、CEOのKnit Chen(@knit_chen)さんに話を聞きました。
―― 山辺町から依頼があったときのお気持ちは?
knit_chenさん 山形はもちろん、国内ニット産業が少しでも盛り上がればという思いもあり、「めっちゃ面白いんでぜひやりましょう!」とお引き受けしました。
―― データはどのように作成していますか? また、やはり写真のようなセーターは作るのが難しいのでしょうか。
knit_chenさん いただいた写真を6色に分解し、ニットで編める形に変換しています。データ作成に時間がかかるのが難点ですが、自分は全自動横編み機メーカーで得た経験を生かして制作しています。
画像提供・協力:Knit Chen(@knit_chen)さん
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