人生はいつどこでどう変わるか分からないものだ。沼は誰のそばにもぽっかり口を開けて待っている。しかも、かなり深い。
まるで小説の一文のようだけれど、今、まさに私はそれを現在進行形で感じている。人生は変わる。すごい速さで。すごい角度で。そして、恐ろしいほどに。
それは、EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBEの世界さんという方と出会ってしまったことから始まる。
今回は、誰もがほんの一瞬で沼に入ってしまう可能性があること、「まさか私が」と思っているうちに、完全に沼の住人になってしまい、人生が180度変わることをこの場を借りて、お伝えしたいと思う。
ライター:林美由紀
コミュニティFMラジオ放送局、IT系を経て、フリーランスライター。好きなものは、クラゲ、宇宙、クモの巣、絵本、漫画、雑貨。へんてこなものに反応します。最近、EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBEの世界さんのダンスとFANTASTICSの沼にハマって真っ逆さま。人生充実。最&高……。
Twitter:@ohisama
秒で真っ逆さま
あれは忘れもしない、2021年7月3日のことだった。その日、仕事中によく聴いていたグループが音楽番組に出演するのを知り、生放送で演奏を見てみたいと、テレビの前に座った。
もうすぐだな……そんなことを思っていたところ、EXILEのみなさんが画面に映った。
わ〜やっぱり人数多いな〜。こんな陽気な曲もあるんだ〜。
EXILEといえばバラードというイメージがあったし、反対にバシッと決めた衣装で、バチバチに踊るイメージもあった。でも、その日は、シャツや帽子をかぶったちょっとラフな姿だった。
私のお目当ての出演はこの次かな……そんなことを思いながら、ぼんやり眺めていたEXILEさんのパフォーマンス。その人は突然視界に入ってきた。ピンクのシャツを着た人だった。
その人が動いたたった2秒間。え? は? 今の何? 何が起きた? とパニックになった。
その手と体のしなやかさ。語彙力がなさすぎるが、本当に驚いてしまった。もうそれしか言えない。驚いたのだ。
一目ぼれ……というよりは衝撃。今までの人生で目にしたことがないようなものを突然目にしてしまったショック。脳が全然処理できなかった。
その後、録画していたこの番組の「あの2秒」を何度再生したか分からない。2秒に目を奪われた私は、あっという間に、心も奪われた、そして、真っ逆さまに落ちていくことになる。
ちなみに、その日の音楽番組で、お目当てのグループを見るのを忘れてしまった。
暗い部屋で動画の再生数を増やす日々からバラ色の世界へ
あのピンクの人は誰?
すぐさま調べてEXILEとFANTASTICS from EXILE TRIBEで活動する、パフォーマーの世界さんという方であることが分かった。迷わず動画サイトへ直行。
世界さんは2歳からダンスを始め、劇団四季の舞台「ライオン・キング」でヤングシンバ役を務めたり、ニューヨークのダンス大会で優勝経験を持っていたりと、「ダンスの申し子」といわれる人であることも知った。
それから1カ月は、1人で世界さんのダンスをずっと見ていた。誰かのダンスを見て体温が上昇したり、反対に美しすぎて泣いたり……そんなことは人生で初めてだった。世界さんのダンスには人を瞬時に魅了する呪術のような力が内包されている。これが、天才……か……。
このころ、使っていないTwitterアカウントを再始動させ、世界さんやグループの公式アカウント、ファンの方のアカウントもフォローした。すると、さまざまな角度から情報が入るようになり、外側の世界とつながった。情報を得つつ、みんながつぶやく推しへの愛にどっぷりと溺れた。
SNSという武器を手に入れ、さらに、LDHに所属するグループやアーティストの方々がさまざまな企画や生配信をしてくれる動画サービス「CL」(公式サイト)を発見、登録してみた。LDHの誰かに興味を持ったら、ここは外せない。外せないけれど、このサービスに登録したら、沼は格段と深くなる。安易に足を踏み入れると、もう抜け出せない。
そして、出会ってしまったのが、世界さんが所属するグループの1つ「FANTASTICS from EXILE TRIBE」(以下、FANTASTICS/公式サイト)だった。
FANTASTICSは、メンバーそれぞれが個性豊かでステキで、わちゃわちゃかわいくて、かっこいい。いや、そんなつまらない言葉ではFANTASTICSの良さは語れない。しかし、文字数の関係で泣く泣く割愛する。よっしゃ、FANTASTICS、全員愛でる! 箱推しする!
ここまでが世界さんと出会って2カ月目、FANTASTICSと出会って1カ月目の出来事だった。
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