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体操男子の内村航平、現役引退を発表 世界大会で金13個の黄金キャリアに終止符

東京五輪では種目別鉄棒予選で落下も、金メダル2個獲得の橋本大輝選手らに大きな影響を残しました。

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 体操男子の内村航平選手が1月11日、自身の公式サイトで現役引退を発表しました。2008年の北京から2021年8月に行われた東京まで4大会連続で五輪出場を果たし、個人総合2連覇を含む7つのメダル。世界体操選手権においても、個人総合世界最多の6連覇を含む21個のメダルを獲得した日本体操界の“キング”が、現役生活に幕を閉じる決断をしました。

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内村航平選手が現役引退を発表(画像は内村航平公式サイトから)

 日本男子体操界において、前人未到の成績を残した内村選手。五輪では個人総合で2012年ロンドン大会と2016年リオデジャネイロ大会で連覇を達成し、リオデジャネイロ大会では2004年アテネ五輪以来の団体金メダル獲得にも貢献しました。世界体操選手権では、個人総合ではいまだ破られていない6連覇を果たし、国内でもNHK杯個人総合、全日本選手権個人総合で10連覇と向かうところ敵なしでした。

 内村選手は東京五輪出場へ向けて、「6種目やってこその体操」とこだわってきた個人総合と決別し、種目別の鉄棒に絞って国内選考会に参加。H難度の大技「ブレットシュナイダー」を演技構成の中心に据えて、NHK杯と全日本種目別選手権大会では15点台を記録し、個人枠で4大会連続五輪出場権を獲得しました。五輪本番でも15点台が連発できればメダル獲得を期待されていましたが、予選の演技で落下して決勝に進むことができず、ここで内村選手の東京五輪は終了することになりました。

 東京五輪の予選落ちから約2カ月半後、内村選手は気持ちを立て直し、福岡県で行われた世界選手権の種目別鉄棒の決勝で完璧な着地を披露。詰めかけた観客を大いに沸かせていました。結果は6位に終わり、これが競技者としてのラスト演技となりました。

 内村選手が世界大会で獲得してきたメダルは、金13個を含む28個。美しい演技を常に追求し、日本体操界で長きにわたって君臨した“キング”のキャリアは、後輩にも大きな影響を及ぼしました。東京大会で個人総合と種目別鉄棒の2冠に輝いた橋本大輝選手をはじめとする若き日本代表は、内村選手の存在を身近に感じながら大躍進を果たしました。

 SNS上では「お疲れさまでした」と内村選手へのねぎらいの声があがっています。なお後日、内村選手から直接説明するため引退記者会見が開かれる予定です。

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