落語家が遭遇したハプニングが見事な出オチ(物理)で100万回再生 まさかのドッキリ的展開に拍手と笑いが起きる(1/2 ページ)
こんなことは全くと言って良い程ないそうです。
落語の公演中に起きたハプニングが、まるで仕込みのような芸術的な“落ち”で話題になっています。あまりにきれいで見事な落ち方……!
熊本県出身の落語家で二ツ目の桂竹紋さんが、今から1年ほど前に熊本市某所のイベント会場で遭遇したハプニングです。
すでに何人かが落語を演じた高座でしたが、竹紋さんが舞台に上がり、ちょうど座ったタイミングで崩壊。するすると吸い込まれるように落ちていく竹紋さんの姿が動画に収められています。
これには竹紋さんご本人はもちろん、周囲のだれもが声を上げてビックリ! しかし、同時にドッキリのようなタイミングと落ち方に拍手と笑いが起きており、意図しない形での“出落ち”となったのでした。最後はバックで出囃子(でばやし)が流れ続ける中、ピースで写真撮影に応じる竹紋さんがさすがです。
コメントでは同じ噺家さんから「落語家やなぁ」「これは笑ってまうわ(笑)」「大阪の楽屋で、全員で腹抱えて笑っております ごめんなさい… お腹痛い!!」「後世に残したい伝説の噺家」といった声が寄せられ、他にも「何度も見ちゃう」「元気になる笑」と100万回再生される人気となっています。
また竹紋さんを心配する声も多く寄せられましたが、幸いにもケガも痛みもなかったとのこと。
落ちたときのことを伺うと、「一瞬ドッキリかなと驚いたのですが、主催者さんの青ざめた顔を見て、机を壊してしまった!(※)やってしまったなぁという気持ちでした」と竹紋さん。自身だけきれいに落ちたこともあって、最初は仕込みかと思ったようです。
※あとで確認すると机は壊れていなかったそうです
お客さんの方も、最初は混乱しつつも「これはドッキリだ」と思って笑っていた様子で、竹紋さんも「とにかくお客様に笑ってもらうしかない」という思いだったといいます。
ちなみに、このときやろうとしていた演目は「磯の鮑(あわび)」。この話に登場するちょっとお馬鹿なキャラクターの与太郎を演じるのが好きなのだとか。気になるその後ですが、あらためて高座をちゃんと作り直して続行したそうです。
竹紋さんは「こちらの主催者さんとは何度も一緒に落語会をさせて頂いており、高座のことをとても反省されていて、その後は一度もヒヤリとするような事はありませんので、皆さまは単純に動画を見て笑っていただけましたら幸いです」とコメント。
またその日はお客さんから「落語だけじゃなくハプニングもたまたま見れて満足だった」なんて感想をもらったそうで、竹紋さん自身も「二度とないこんなハプニングに遭い、逆にラッキーだったと思ってます」としています。
竹紋さんは、主に東京、横浜、熊本で開催される落語会に出演。1月29日には、熊本市の山本地域コミュニティセンターホールにて「桂竹紋独演会」が行われます。その他のイベント情報などは検索から、またご本人のTwitterアカウント(@katura_takemon)でも発信中です。
動画提供:桂竹紋(@katura_takemon)さん
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