米国の動物保護施設で保護されていた、とても臆病なワンコが新しい飼い主さんの元で徐々に心を開き、甘えん坊になっていく動画がYouTubeに公開されています。
保護施設で暮らしていたワンコにとうとう新しい飼い主さんが見つかりました。ワンコは保護前に人間によってトラウマになるような仕打ちを受けたのか、いつも怯えたように部屋の隅にいて、完全に心を閉ざしていました。
動物の救助活動を行なっているシーラさんは新しい飼い主、ダルビッシュさんとともに施設へとワンコを迎えに行きました。ところがワンコはシーラさんに連れられ施設のゲートから恐る恐る出てみたものの、外の世界が怖いのか再び施設の中へと戻ろうとします。
シーラさんがワンコに「あそこにはもう戻りたくないでしょ」と声をかけると、再びゆっくりと歩きはじめ、やっとのことでゲートから外へと連れ出すことができたのです。
シーラさんはダルビッシュさんが運転する車の後部座席にワンコと一緒に乗り、ダルビッシュさんの自宅へと向かいました。ところが到着後、ワンコは車から降りるのを拒否。どうやら初めて車に乗ったことでさらにワンコは怯えてしまったようです。シーラさんとダルビッシュさんはワンコを無理に車から降ろそうとはせず、しばらくなだめて機会を待ちました。そしてかれこれ1時間たった頃、気持ちが落ち着いたワンコは車から何とか降りてくれました。
しかし、ワンコはダルビッシュさんの家の中でそわそわしながら寝室に向かうと、部屋の隅で小さく丸くなって座り込んでしまいます。
「ミラ」と名付けられたワンコはダルビッシュさんの家族の一員となりましたが、施設にいた頃と同様に、部屋の隅で過ごし……次の日も、その次の日もミラは部屋の隅から離れようとしませんでした。
在宅勤務のダルビッシュさんはそんなミラの横にいつも寄り添って仕事をしていたそうです。すると4〜5日ほどたつと、ミラはダルビッシュさんは「自分に危害を及ぼすことはない」と悟ったのか、彼の側から離れようとせず、いつも後をついて来るようになりました。
そして今では……。ダルビッシュさんの上に寝転んで安心して眠ったり、彼の肩に鼻を乗せたりとすっかり甘えん坊の犬に! ダルビッシュさんは「ミラがガラリと変化したときに、僕はもうミラへの愛が止まりませんでした。ミラを手放すことなんて絶対できません」と語っています。
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