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大学の実験中に死にかけた体験談に肝が冷える 気付いたときには身体中が薬品とガラスまみれに……(1/2 ページ)

確実な安全確認の大切さ。

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 大学の実験で薬品を用意していたところ、いくつかのミスが重なり、危うく死亡事故へつながるところだったという体験談漫画が、誰にでも起きそうで冷や汗が流れます。

気付いたときには身体中が薬品とガラスまみれに…… 大学の実験中に死にかけた体験談漫画にヒヤッとする 気付いたときには手遅れで……。
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 高圧力で減菌処理する装置「オートクレーブ」を使った際に起きた出来事を描いた漫画。べるる(@bell_bell_55)さんの体験談を元に、研究室の幼女(@youjo_tec)さんが漫画に描きました。

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 その日は機械の不良や、使用する試薬にカビが生えるなど、いくつかのトラブルが重なり、べるるさんは普段よりも慌てていました。急いで作り直した試薬をオートクレーブにセットし、処理が終わるのを待ちます。完了後に圧力が下がったことを確認して、試薬を取り出そうとしますが、温度はまだ90度。確信は持てないものの「たぶんヨシ!」として取り出しました。

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 しかし試薬を入れたビンはとても熱く、室温で冷ましていては実験に間に合いません。そこで慌てて氷で急速冷却。どうにか実験が行えそうだと一息ついて試薬へ目をやると、中身が膨張してビンにヒビが入っていることに気付きます。

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 破裂音とともにべるるさんの視界は真っ暗に。身体中に試薬を浴びて、粉々になったガラスをかぶっていました。振り返ってみるとオートクレーブに試薬を入れる際にフタをきつく閉めてしまっていたこと、氷で急速冷凍してしまったことが、事故につながったようです。

 オートクレーブの処理はビンの中の空気が膨張することや、急激な温度変化はビンが割れることなど、冷静になるとどれも知っていたことなのに、慌てていたためにミスを重ねてしまい、事故につながったといいます。

 このとき使っていた試薬は毒性が低く、めがねとマスクを装着していたこともあり運良く無傷でしたが、場合によっては重大な結果になっていた可能性も。

 Twitterでは「焦ったり疲れている時のちょっとしたミスが大事故になるんだよね。私も気を付けよ」と安全確認の大切さを噛みしめる感想や「大学の先輩は遠心分離機のローターの固定が甘くて空に飛ばしたとか言ってたな」「まったく同じことを院生のころにやりました。ビンの蓋が飛んでクリーンルームの天井に穴が開きました。メガネをかけていたので目は無事でしたが,顔は火傷しました。肘のあたりの火傷はしばらく跡が残るほどでした」と実験中に事故を起こした体験談も寄せられました。実験を行う際には安全の配慮に万全を尽くしたいと再確認させられます。

気付いたときには身体中が薬品とガラスまみれに…… 大学の実験中に死にかけた体験談漫画にヒヤッとする

作品提供:研究室の幼女(@youjo_tec)さん

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