「これが人を狂わせる“好き”という感情……」 推しに荒ぶるオタク友達を目の前にして、“愛”とは何か知った話(1/2 ページ)
オタクは推しに狂っている時が一番幸せ説ある。
推しへの「好き」があふれまくったオタクの友人を描いた漫画がTwitterに投稿され、同志から「わかる」の声が寄せられています。
投稿主はイラストレーターで漫画家の中島悠里(@jimapahinasu)さん。神戸在住の中島さんは、関東からきた友人のIさんと一緒に京都観光を楽しんでいたときのこと。この日の晩、中島さんはIさんから突然「今日はあるアニメで、自分の推しが大活躍する回が放送される」のだと打ち明けられます。
Iさんが常日頃ツイッターで推しの魅力に荒ぶり、狂ったようにツイートをしているのを見ていた中島さん。“シブヤのチームに所属し、ラップで戦うやんちゃなギャンブラー”であるIさんの推しの存在は知っていたため、点と点が繋がります。
しかも、今日2人がいるのは自宅ではなくホテル。部屋に備え付けられているテレビは50インチ近い大きなものです。それが意味するのは、でっかい画面で推しが動き回るところが見られるということ。最高か……!?
しかし、今2人がいるのは関東ではなく関西。地域やテレビ局によってはアニメの放送日時がずれるのはよくあることです。まさかのリアタイができない可能性に震えつつ調べると、無事に見られることが判明。Iさんは満を持して放送を待つこととなったのです。
その日の夜、ホテルに戻った2人は全ての支度を完了させてテレビの前にスタンバイ。果たしてIさんは正気を保てるのでしょうか……!?
放送開始直後から「惜しみなく 動いてしゃべる 推しタイム」という五・七・五が浮かんでしまうほど、Iさんの推しは大活躍。感極まったIさんは小刻みに震えつつ、抑えきれない嗚咽を漏らしながらメッセージアプリで仲間と萌えを共有しながらアニメを鑑賞します。
放送後、中島さんから「推しかっこよかったですね」と声をかけられたIさんの感情は大爆発。心のままに中島さんに「(推しが)好き! ほんと好き!!」「かっこよすぎて脳が溶けそう!」と思いの丈をぶちまけます。そしてひとしきり推しへの思いを発散したIさんは完全に燃え尽き、ベッドに沈み込んでいったのでした……。
そんなIさんの様子を見ていた中島さんは、「これが人を狂わせる“好き”という感情……」と新鮮な学びを得ます。好きがあふれて狂った友人を見た結果、生まれたてのAIのような気持ちになってしまう中島さんなのでした。
こちらの漫画には、「わかりみが深すぎる」「これほどの推しがあるというのは幸せだ。羨ましいぞ」、「このレベルの好きを生まれたてのAIに叩き込むのは酷」といった声が寄せられています。
中島さんは、cakesで『29歳、ひとりスペイン巡礼800キロの旅』を連載中。Twitter(@jimapahinasu)には、日常や国内外旅行をした際のことを描いた漫画などを投稿しています。
(三日月 影狼)
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