主演、ワイプ、撮影編集全部俺 何げない日常を切り取る架空のテレビ番組「本日の地味なハイライト」シリーズが人気、作者に話を聞いた(2/3 ページ)
実在する番組のキャプチャだと思っていた人も多いのでは?
── 「本日の地味なハイライト」を始めようと思ったきっかけは?
うない:当時はフリーライター1年目で、ギリギリの生活に危機感を覚えて、自己PRのために始めました。その2カ月後に就職したのですが、現在もしつこく続けています。
── 始めたころと今を比べて、ネタや画像の作り方で変わった部分はありますか
うない:始めたころは外に出かけたり人と会ったり話したり、行動にバリエーションがあったので、行動を切り取ることが多かったと思います。今はコロナ禍で家の中にいることがほとんどなので、思考を切り取ることが多いです。
家の中のせまい空間で、行動ばかりを切り取ると、たぶん毎日同じような投稿になってしまうと思うので……「ごはんを食べた」「おいしかった……!!」みたいな。
あとは、ワイプの枠や吹き出し、スーパー、テロップなどのデザイン面はちょくちょく改良しているので、「本当のテレビ番組かと思った」といわれる機会が増えました。それでもまだまだ、テレビに近づけたい思いは持ち続けています。
── 投稿を始めたことで生活に変化はありましたか
うない:以前よりモチベーションを高く保てるようになりました。投稿を見てくれる人、反応してくれる人、応援してくれる人たちがいるおかげです。誰かに見られていないとダラけて何もやらなくなってしまうので、本当に助かっています。
── これまで投稿してきた中で、お気に入りがあったら教えてください
うない:つまらない駄じゃれを思いついただけのハイライトは好きですね。なぜかワイプの中の人たちも駄じゃれを歓迎していて、「ずいぶん平和な番組だな」と、画像を作りながら笑ってしまうこともあります。
── うないさんにとって、「本日の地味なハイライト」とはどんな瞬間ですか(誇張ではなく本当に地味なものが多かったので……)
うない:ハイライトは「強調」「明るい部分」などいくつかの意味を持つ言葉ですが、地味なハイライトの場合は「見どころ」と訳しています。地味な見どころです。6年以上続けてきて「毎日が同じような繰り返しでも、必ずその日にしかない瞬間がある」と分かったので、なるべくその瞬間を切り取るようにしています。
作品提供:うないいちどう(@EinsWappa)さん
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