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英国のボリス・ジョンソン首相が福島県のかりんとうを持参し岸田文雄首相と食べる一幕があり、注目を集めています。販売店の専務に話を聞くと、「びっくりしたのが一番」と率直な感想を述べました。
両首脳が食べたのは、福島県本宮市にある「菓子処ぬか茂」の紅茶かりんとうです。外務省によると、ベルギーで3月24日に行われた日英首脳会談の場にジョンソン首相が持参。ジョンソン首相が「自分は福島産かりんとうを愛好している」として、両首脳で食べたそうです。
同店の専務に話を聞くと、事前に連絡などはなく、あとで知って驚いたそうです。ニュースの反響は大きく、同店への電話は鳴りっぱなしに。年度末の仕事もあって生産体制が整わない状態となっているそうです。ちなみに、日英両首脳が食べた「紅茶かりんとう」はアールグレイと北海道産バターが入った洋風のかりんとうとのことでした。
そもそも、なぜ「ぬか茂」のかりんとうをジョンソン首相が持っていたのでしょうか。本宮市に聞くと、在英日本大使館で開かれた天皇誕生日祝賀レセプションが背景にあるのではないかと思われるそうです。この時、日本大使館から出席した英国政府高官や国会議員、王室関係者に、英国と国際交流していた本宮市のかりんとうを配布。そこからジョンソン首相の手にかりんとうが渡ったのではないかとみられています。
ジョンソン首相が「菓子処ぬか茂」のかりんとうを持参したことを受け、3月28日には本宮市の高松義行市長がかりんとうを持って福島県の内堀雅雄知事のもとを訪問。内堀知事は「(かりんとうは)短いけれど両国の立派な懸け橋になってくれた」と話したそうです。
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