日本全国の主な送電線路をまとめた個人制作の「電力系統マップ」がTwitterで公開され反響を呼んでいます。
各電力会社が一般向けに公開・公表している資料を元に、グラフィックデザイナーの@chizutodesignさんが趣味で作成しました。制作期間は2年。
発電所と変電所を結ぶ送電線の中で、上位2電圧である500kV系統と275kV系統に絞って掲載(※一部例外有り)。一般送配電事業者ごとに色分けしており、まるで路線図のように可視化しています。
先日の地震では東北・東京エリアの火力発電所が停止して東京電力管内で電力需給が厳しい状況になり、政府から「需給逼迫(ひっぱく)警報」が出され話題を呼びましたが、そういったときにこのマップを見ると納得できそうです。
他にも、地域ごとの送電線ルートや電力会社同士の「地域間連系線」、周波数(50Hzと60Hz)の境目のつながりはどうなっているのかなど、見方によっていろいろな情報が得られそうです。
Twitterでは「素晴らしい」「これは価値あるマップ」と称賛の声が寄せられ、「めちゃくちゃ面白い。ずっと見ていられる」「地元の電力がどうなっているのか初めて知った」なんて声も上がっています。また電気系の情報に詳しいユーザーや各地元の方から意見や指摘が寄せられ、アップデートされたマップも公開されています。
@chizutodesignさんは以前に、江戸時代の関東周辺のGoogleマップ風地図を作成・公開して話題に。他にも「2040年ごろを想定した未来の東京の地下鉄路線図」や、終電の発車時間と到着時間を表現した「東京終電マップ」などを公開しています。
「電力系統マップ」の分割拡大版
画像提供:@chizutodesignさん
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いろいろ使えそう!(※サイトが公開された旨追記しました)