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1965年創業の老舗ランドセルメーカー土屋鞄製造所が、3月2日から4月3日までに販売されたランドセルの色を集計し、人気カラートップ10を発表しました。購入した人の約76%が赤系と黒系以外の色を選んだことから、ランドセルの「多色化」が進んだとしています。
2023年度入学の小学生に向けて、土屋鞄製造所は過去最多の約50色のランドセルを販売。なかでも、発売後1カ月間の集計で最も人気が高かった色はピンク系で、トップ5には茶系やパープル系、青系といった色がランクインしています。さらに、75%を超える人が赤系・黒系以外を選んだことから、好みの多様化、ランドセルの「多色化」が進んだと見ています。
また、同社が今年小学校に入学する子どもがいる親326人を対象に、2021年4月に実施したインターネット調査でも、8割以上が「性別による固定観念をなくしたほうがいいと思う」と回答。ランドセル選びにおいて「男の子は黒、女の子は赤」という従来の傾向は薄れてきているとしています(詳細)。
以前からカタログやWebサイトで性別で分けた商品案内を行わなかった土屋鞄製作所は、ジェンダーレスな「RECO(レコ)ベーシック」(2021年発売・8万2000円)に加え、今年、明るい色づかいの新シリーズ「RECO プレミアム」(8万3000円)を発売するなど「好みの多様化」に対応しているとのこと。ランドセルメーカーは変化する価値観にともない、商品展開の工夫を求められていることがうかがえます。
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