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国際研究チーム「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)・コラボレーション」が、地球がある天の川銀河の中心にある巨大ブラックホールの撮影に初めて成功しました。
今回観測したブラックホールは地球から約2万7000光年の距離にあり、地球から月の上のドーナツを見つけるほどの難しさ。チリやスペイン、米国ハワイや南極など地球上の8つの電波望遠鏡をつなぎ合わせ、地球サイズの仮想的な望遠鏡を作って撮影しました。
ブラックホールは光を放たない完全に漆黒の天体であり、そのものを見ることはできません。しかし、周囲で光り輝くガスによって、明るいリング状の構造に縁取られた中心の暗い領域として映しだされます。
撮影に参加した国立天文台は5月12日、記者会見を行い、今回の成功は「一般相対性理論のさらなる検証や私たちが住む天の川銀河の理解へ向けた大きな一歩である」とまとめています。
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