人の顔と名前がなかなか覚えられない自身のこれまでの経験を描いたエッセイ漫画がTwitterに投稿され、記事執筆時点で1万8000件のいいねを集めるなど話題になっています。
漫画を描いたのは、 web&グラフィックデザイナーの弓木らん(@Yumiki_ran)さん。弓木さんは、人の顔や名前を覚えることが「苦手を超えてもはやマジで無理なレベル」だといいます。
弓木さんは、かつて「舞台の裏方さん」として働いていました。稽古(けいこ)の立会いや小道具の管理・修理をしたり、本番中に演者を楽屋から連れてくる「呼び出し」や舞台上で使う小道具を渡したりと、舞台公演が円滑に進むようにさまざまなことを請け負うお仕事です。
この仕事を「過去人生最も向いていなかった」と振り返る弓木さん。顔を覚えられないため、大勢いる楽屋や同じような舞台メイクをした演者の中からたった1人を見つけて声をかけなければならない場面で、困ってしまうことが多かったのです。
同期に付き合ってもらい必死で人の顔を覚えようとするも、なかなかうまくいきません。結局、この仕事は1年で解雇されてしまったのでした。
今でも人の顔と名前を覚えるのが苦手な弓木さんですが、結婚した夫はそれが大得意。ホームセンターで買い物中の近所のそば屋のご主人に気付いたり、2店を掛け持ちして働いているレジの人が同じ人だとすぐにわかったり……。夫に教えてもらっても「あっほんとだ♪……って思わないんだよな〜」「むしろ何でわかるの?」と弓木さんは戸惑いを隠せません。
夫は覚えようとして覚えているわけではなく、自然に覚えているのだといいます。そんな夫に向けて「特殊能力か……??」とツッコミをいれてしまう弓木さんも、ワンちゃんの顔は覚えられるのだとか。人にはいろいろな得手不得手があるものですね。
投稿は多くの注目を集め「仲良くなっても顔と名前が一致しない」「クラスメイト全員の名前覚えてる人とか何者だよとか思ってたわね…」と、共感のコメントが次々に寄せられています。
この他にもエッセイ漫画をTwitterで公開している弓木さん。ダ・ヴィンチでは、「ケッペキとずぼら 〜正反対の2人と1匹が仲良く暮らすコツ〜」も公開中です。
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