【訂正あり】「セクハラ報道」勝訴の木下博勝、一部媒体のずさんさ指摘 FAX1枚の“取材”に「正統な記事っていえるのかな」(1/2 ページ)

2019年に行きつけのクラブでキスやボディータッチを働いたとされていました。

» 2022年06月15日 12時55分 公開
[斉藤賢弘ねとらぼ]

 女子プロレスラー・ジャガー横田さんの夫で医師の木下博勝さんが6月14日にYouTubeを更新。文藝春秋を相手取って損害賠償などを求めた裁判に勝訴した一件を振り返り、その取材手法のずさんさを指摘しています。

文春側の取材のずさんさを明かす木下博勝 裁判について振り返る2人(画像はYouTubeから)
advertisement

 「文春オンライン」は2019年12月、木下さんが当時行きつけにしていたというクラブで行ったセクハラ疑惑を報道。勤めていた女性にキスやボディータッチを強要したとするクラブ関係者の証言を取り上げていました。

 木下さんは当該記事を「そのような事実はありません」と退け、名誉毀損の訴訟を開始。2022年6月10日、東京地裁の伊藤正晴裁判長は「被害者とされる女性について身分を裏付ける資料を求めておらず、連絡先を聞いたかも明確でない」と“取材”の有効性を疑問視した上で、110万円の支払いを命じる判決を下していました。

 木下さんは6月14日に、自身の担当弁護士とともに裁判の詳細を報告するYouTube動画へ出演。セクハラ疑惑への反対取材という体で、質問項目を記載したFAX1枚を送りつけられ、「明日までに回答してください」と要求されたこと、せっかくの回答も課金しないと読めない記事末尾に記されていたことに「正統な記事っていえるのかな」と首をかしげたところ、弁護士も「一応やったという形を取るだけの取材としかいえない」と相手側のずさんさを認めていました。

 弁護士は裁判を通じて、記事に真実性がないだけでなく、「嘘だと見抜けなかった記者の方にも全く許される理由はない」という判断が下されたといい、もし敗訴していた場合、ダミーの証言を基にどんな記事でも許される状況が訪れただろうと指摘。それだけに、判決内容には「非常に良かった」と語っていました。

文春側との裁判に勝った意義を語る木下博勝 木下さん「苦しめられて被害に遭ってる人がいる」(画像はYouTubeから)
advertisement

 また、2年以上かかった裁判の損害賠償額が100万円程度となり、「嘘を承知で記事出しちゃうから意味ないんじゃないか?」という声がネット上で巻き起こったことにも、木下さんの社会的立場や今までの裁判結果を鑑み、「安すぎる金額ではない」と回答していました。

 今回の1件のみならず、過去に何度も週刊誌報道にさらされてきた木下さん。長男・大維志(たいし)くんの失敗続きだった高校受験を巡り、女性週刊誌が「『医師である』お父さんには逆らえないのかもしれないと感じられる」と報道した際、息子と2人がかりで記事内容に反論したこともありました。

【訂正:2022年6月15日15時50分】初出時、「『週刊文春デジタル』がセクハラ疑惑を報じた」「木下博勝さんが『週刊文春』を相手取って名誉毀損の訴えを起こした」と記載していましたが、「週刊文春」編集長より事実誤認の指摘を受け、あらためて事実確認したところ、正しくは「週刊文春デジタル」や「週刊文春」ではなく、「文春オンライン」でした。

お詫びの上、記事を修正いたします。また、当該動画は現時点で非公開となっているため、記事から削除しました。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/10/news140.jpg ロッチ・コカド、趣味で作った知人の子どものための“通園バッグ”に大反響 「素晴らしいアイディア」「思い付きもしなかった!」
  2. /nl/articles/2503/11/news037.jpg 外泊して帰ってきた父に、猫が…… まさかの態度に「これは凄い」「生まれて初めておっさんになりたいと思った」
  3. /nl/articles/2503/11/news114.jpg 「過去一のあたり」 ユニクロ“3990円パンツ”が売り切れラッシュの大反響 「企業努力の賜物」「これからの季節が楽しみ」
  4. /nl/articles/2503/11/news014.jpg ダイソーのバケツに種を植え、4カ月育てたら…… 「やばっ」と声が出る“驚きの光景”に「恐れ入った」「夢のよう」
  5. /nl/articles/2503/11/news018.jpg 大量の“トイレットペーパーの芯” 目からウロコな活用法に「良いアイデア」「感心」【海外】
  6. /nl/articles/2503/11/news047.jpg “日本風と韓国風”、半顔メイクで比較してみたら…… 驚きの結果に「どちらもかわいい」と160万再生【海外】
  7. /nl/articles/2503/11/news032.jpg 100均の文具でガンプラをリアルに! 目からウロコのディテールアップ術に称賛「天才の所業」
  8. /nl/articles/2503/09/news003.jpg 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  9. /nl/articles/2503/11/news112.jpg 『ちいかわ』にあのミスドが!? “ポン・デ・リング”に思わず大興奮 「影響力やば」「買いたくなる」
  10. /nl/articles/2503/11/news149.jpg 第5子妊娠の辻希美、ボロボロの“絶対ヤバい格好”で2時間うろうろ……気まずすぎる出来事発生に「なんで分かる?」「こういうイメージ?」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  2. 愛猫が見つめる先にいるのは……? “まさかの来訪者”に思わず仰天 「うそっ?」「お庭に来るんですね!!」
  3. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  4. 壊れて捨てるしかないバケツをリメイクしたら…… 想像もつかない大変身が830万再生「想像力がすごい」【海外】
  5. そうはならんやろ ヤマト運輸公式とLINEで遊んでいたら…… 突然訪れた“予想外の展開”に28万いいね
  6. 「ウソやろ」 松屋の“530円丼”、衝撃的なビジュアルにネット騒然 「コレで良いんだよ丼」「開き直り感がすごい」
  7. ダイソーのセルフレジが「身に覚えのない商品」を認識→“まさかの正体”に大仰天 「そんなことあるんですね」
  8. 余ってるクリアファイル、半分折ってカットするだけで…… 目からウロコな便利グッズに「天才すぎる!」「素晴らしいアイデア」
  9. 「マジで天才」 無印良品から新発売の“350円文房具”に絶賛の声相次ぐ 「便利すぎる!」「これはいい」
  10. 「スト6」の公式世界大会で福島県のチームに所属する「翔」が優勝 賞金100万ドル獲得
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に